異常無し・・・一応 etc.


一連の文化庁の派遣事業がひと段落し、かなり前から予約しておいた精密検査を受けた。初めて鼻から胃カメラを飲み、CTスキャン、血液検査、そして便の潜血検査。一連の検査で異常なしのお墨付き。・・・いや正確に言うと、アメリカ時代に患った胆石が一部残っているらしい。だが、だが、今までの頻繁な胃痛の原因は食道と胃の軽い炎症だといわれた。やはり多忙な生活からのストレスなのだろうか。苦笑 それにしても鼻からの胃カメラ・・・宣伝文句では、まったく楽になったとか書いてあったがとんでもない(汗)経口のものとさほど変わらぬ苦しさだった。いやはや、もっと細くならないかな~~笑 
ともかく、重大な異常が認められずホットした。その後整形外科にて膝のヒアルロン注射と腰の治療をしてもらい、その日は帰宅。余りの旅公演の疲れからか、早く爆睡してしまった。故障が重なりつつも充実した仕事の毎日がありがたい。やっと旅中書き続けた一つの論文が形になってきた。これをあと数日で提出し、いよいよ10月の旅公演になり、いよいよ大学講義との掛け持ちが始まる。明日は早稲田の初日講義の後、新幹線で三重に移動し、翌日から公演。4日には福島は矢吹、そして6日は多摩と続く。
旅の合間に論文と共に読み終えた本がある。Bill Bryson のShakespeare: The World as Stageという本だが、これが実に面白かった。シェイクスピアに関する雑学が満載の本なのだが、極めて貴重な歴史的、文化的背景が書かれていて本当に為になった。例えば、当時の裕福な人々が鶴、野雁、白鳥コウノトリなどを好んで食べていたらしいのだ。その上ビールが大変好まれて呑まれており、快楽を否定しがちなピューリタン(清教徒)達も朝から飲んでいたらしい。なんと当時の僧侶たちの普通に飲むビールの量が一日1ガロン(約3.8リットル)というのだからかなりの量だ!(笑)最も面白かったのが、煙草。タバコはシェークスピアが生まれた翌年あたりにロンドンに入ってきたらしく、16世紀の終わりにはかなりの人口がタバコの虜になったという。その上、タバコは性病、やら扁桃痛、そして口臭の予防、それになんとペストの予防にもなると信じられていたというのだ。その為、子ども達にも喫煙は奨励されており、イートン校では喫煙を怠った学生にな、な、なんと鞭打ちの刑が科せられたとか・・・価値観とは恐ろしい事だとつくづく思った。

2012-09-30 08:10 | つれづれなるままに | コメント(3)

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