太平洋に架ける橋になれ!!國弘正雄先生のこと

カンジヤマの大切な恩師の一人、「通訳の神様」と呼ばれ,アポロ11号の月面着陸の同時通訳者であられた國弘正雄先生が先日25日に旅立たれた。また一つこの国の財産が失われた。このブログでも2007年9月に写真(上)と共に先生と楽しくお話させて頂いた事を記したが、随分いろいろな思い出がある。一緒に映画を見させていただいたり、一日中カフェでお話をさせて頂いたり、舞台を何度も見に来ていただいたり、著作本に推薦状を頂いたり、はてまた自分の結婚式のスピーチをして頂いたり、本当に気さくで優しい先生だった。 元々私が初めて先生のお名前を耳にしたのは中学生の時だった。当時自分が信奉していた元NHK英会話講師の松本亨先生の英語の学び方、「英語で考えるーThink in English」に対するアンチテーゼ「日本で育った人間に英語で考える事は無理。むしろ日本人には日本人なりの英語の学び方、話し方がある」を掲げた論戦相手の敵将としてだった。当時はこのお二人が英語の達人として我々英語学習者のヒーローだったのを思い出す。何十冊というご著書も夢中になって読ませて頂いた。それで親友と偵察を兼ねて、高校生時代、先生が教える大学の授業に忍び込んだりして、その英語論をむさぼるようにして拝聴したのを思い出す。先生の英語習得の根幹をなすものは、「只管朗読」と言われるものだ。禅、特に曹洞宗には「只管打座」という方法論がある。とにかく無駄な事一切考えず、ただひたすら「座りぬく」事で身体で悟りに近づこうと言う方法論だ。これにかけて先生はただひたすら「英語を読め。読んで読んで読み続けろ」と言う事を提唱された。今振り返って結局自分も米国での大学院生活を通じてやっていたのが、この読んで読んで読みまくるという「只管朗読」であった。 そんな先生と再会したのがおよそ14年前。自分の人生において大きな岐路となった時期だった。日本でのマイム活動を一時休止し、アメリカの博士課程へ進むという時期に、舞台仲間を通じて再会させて頂き、先生に頻繁にお会いし、お話させて頂くようになった。その後アメリカより帰国するたびに先生にいろいろ学ばせて頂き、自分の論文作成の為の栄養にさせて頂いた。そしてその私の論文が全米の教育演劇協会(AATE)より最優秀博士論文賞を受賞した時にもろ手を挙げて大喜びしてくださったのも先生だった。 先生は常に新渡戸稲造の「太平洋に架ける橋になれ」という言葉を掛けてくださった。そして常に戦時中、神戸に於いて大切な身内を空襲によって亡くされた無念を語っていらっしゃった。それゆえ、ご自身の体験から来る護憲の信条にはものすごい気迫があった。今の安倍内閣の勝手な振る舞いに対する先生のご心中は察するに余りあるものがある。 人の恩は将来自分ができる機会にできる方法でできる相手に必ずお返ししてゆく。これは永六輔師匠から学ばせて頂いたことだ。今後國弘先生に受けた御恩は自分ができるチャンスに最善を尽くすことで多くの若者たちにお返ししてゆきたいと思っています。先生よい旅をお続けください。合掌

2014-11-27 07:41 | つれづれなるままに | コメント

消えたスリッパ!

買ってきたばかりのユニクロの部屋履きスリッパ(ルームシューズ)が忽然と消えた!必死に探したが見当たらない。確かに昨日袋から出しておいたはずだ。しばらくすると、妻が大笑いしながら4歳になる娘のおもちゃ箱を持ってきた。その箱の蓋を開けたら…………

2014-11-18 07:36 | つれづれなるままに | コメント

千人針

あまりの連日公演の忙しさについつい子どもとのコミュニケーションが少なくなってしまいがちなので、あえて先日の夜、時間をつくり、小3の息子が観たいといった映画「硫黄島からの手紙」を家族でみた。映画の中で硫黄島洞窟で日本兵たちが腹に巻物をする場面で息子が叫んだ!!「あっ、あれは千人針だ!!」・・・・私たち両親は絶句。顔を見合ってしまった。なぜ我が息子こんなこと知ってるの? 図書館から毎週借りてくる太平洋戦争関係の本をしっかり読んで覚えているようだ。彼は毎週図書室で戦争関係の本を借りてくる。先日は5.15事件で犬養毅が言った言葉・しってる?「話せばわかる」だよ!!って君はそのころに生きていたのか!?苦笑 スポンジのように吸い込む凄い記憶。ひるがえってザルのようにすべてが通り抜けて忘れてしまう我が記憶力。確実に世代交代の足音がする。そんな息子が夏休みに書いた作文の一部「戦争はやさしいアメリカ人もやさしい日本人もみんな残酷な人にしてしまうからダメだと思う」真実は小学生にも分かる単純なことなのだ。その単純な事が分からなくなるのが政治家なのかもしれない。 また翌日息子が今度は「円谷英二物語」を借りてきた。円谷プロの円谷さんが偉人伝になったマンガに感動したが、どうやら息子の関心は円谷さんが作ったとその本で描かれていた「ハワイマレー沖海戦」という1942年の映画だった。youtubeで探すとこれが見つかったので息子に見せた。すると彼曰く、「これはミッドウェー海戦の敗北前だから日本はまだまだ浮かれた時代だよね!!」その分析のすごさに脱帽。そういえば、このころはまだ戦勝ムードに日本中がにぎわっていたのだった。太平洋戦争の時代の社会の情勢推移はその年、その月によって微妙に戦況とともに変わってくるが、それを読んでいる9歳の息子に感動!!(親ばかです汗)

2014-11-10 08:51 | つれづれなるままに | コメント