The Book of Mormon!!(その一)

              ロンドンのウェストエンド、プリンス・オブ・ウェールズシアターにて「The Book of Mormon」(モルモン経)なるミュージカルを見た。今回はこの舞台について。実はこのミュージカル、二年前からニューヨークに住む親友に必見と薦められていた舞台だった。ブロードウェイで大ヒットし、2011年のトニー賞にて9部門(作品賞・演出賞・脚本賞・スコア賞・編曲賞・舞台美術賞・照明賞・音響賞・助演女優賞)を受賞した大人気作品だ。現在では全米を巡業公演しつつある。米国の人気アニメ「サウス・パーク」を手掛けたトレイ・パーカー、マット・ストーンらの作品。ハチャメチャのモルモン教風刺劇、その視点の鋭さは非常に冴えており、大爆笑の連続だった。こんなに笑ったミュージカルはもしかしたら初めてかも知れない。笑い過ぎて終演後本当に気分最高になった。と同時に悔しかった。そう、「やられた!」 という爽快感。 ご存知かもしれませんが、少々の解説を加えると、モルモン教なるものは、正式には末日聖徒イエスキリスト教会(The Church of Jesus Christ of Latter Day Saints)といい、1929年にアメリカのニューヨーク州の片田舎ジョセフ・スミスなる人物が神の啓示を受け、始まった新解釈のキリスト教。(従来のキリスト教からは異端とされている)つまり今回、役者はイギリス人が多数なのだが、言葉はアメリカ英語でなくてはならないのだ!(笑) モルモン教はその後迫害を受けながら集団で西へ徐々に移動し、途中スミスがイリノイ州にて殺害殺害された後、ブリガム・ヤングに先導され、やがてユタ州、ソルトレークシティーに落ち着き、初期は一夫多妻制により、その人口を増やしてゆく。(現在でも、このブリガム・ヤングを讃え、その名前を冠したブリガム・ヤング大学なるものが、ユタ州、ハワイ州にそれぞれある)モルモン教の特徴とは、その新たに発見されたというモルモン経(The book of Mormon)という新しい聖書の解説書のようなものによって、例えばカフェイン類、アルコール類、たばこなどの嗜好品を一切口にせず、自らの収入の一割を協会に寄付、そして子供たちは19歳になると自ら志願し、教会から指定されたパートナーと二人一組で世界の様々な地域に宣教活動に派遣されるのだ。 え?なぜ、そんな私が詳しく知っているのかって?実はこの宣教師達、世界各国に散らばって、主に最初に始めるのは無料の英会話教室。私も高校生の時に英語が話したくて、頻繁に地元のモルモン教会へ通って英語を必死で彼らにぶつけながら武者修行しておりました(勿論、その代わり彼らの聖書の時間もお付き合いし、そこでモルモン教の基本的なお勉強させられます)。大変勉強になりましたが、結局私にはキリスト教よりも仏教の方が納得がゆきました。でも彼らに学ぶことが多かった(モルモン教の方々の為に言っておきますが、彼らはいたって真面目一徹な人々で、決して信仰を強要することもありません)。そして私は、彼らに感銘を受けて、少なくとも自分がアメリカ留学できるまでは彼らのように一切の嗜好品を絶とうと決心し、その後20歳までコーヒー、紅茶も含めて一切口にしませんでした。 話題を戻して、このミュージカル、基本的なお話は、彼らの本部がある、ソルトレーク市にて若者たちが宣教のパートナーとその派遣先を告げられるところから始まるのですが、なんと、一番の優等生のプライスは期待に胸を膨らませてパートナーと派遣先への期待にワクワク。ところが彼は、仲間内で一番ダサくて、デブでドジなカニングハムとペアを組んでなんとアフリカのウガンダに派遣されることになった。もう、ここで何だかいろいろ起きそうな気配!!(笑) ネタバレにならない程度に紹介すると、まずはウガンダに到着後、彼らはスーツケースなど一切を盗まれてしまう。そこで村長に警察に報告するよう要請するのだが、村長は、ここでは全てある呪文をとなえて悪いことを忘れる習慣があると・・・ どんな悪いことが起きようと、「Hasa Diga Eebowai」という呪文と踊りで悪いことを吹き飛ばすんだ!!と一緒に歌うように勧められ、彼らもその歌と踊りに加わりしばしの間悦に入る。ところが、プライスが現地人にその呪文の意味を尋ねると、実は「神様なんて糞くらえ!!(ファック・ユー・ゴッド)」だと聞かされ、青ざめる(爆)そんな事とは知らずにカニングハムの方は現地人たちと「神なんか糞くらえ!!」と叫びながら踊りに浸っている(爆)こんな文化や価値観の落差のハザマの連続に観客は大笑いしながら、ぐんぐんとその物語に引き込まれ、またその笑いの中に人間の弱さ、真実などを垣間見てゆくのだ。 あまりに人気のミューカル。通常ならば必死で格安チケットを探すのだが、あいにく時間もなく、当日買い求めた席は残っていた、舞台から程近い真正面の、150ポンド(約22,500円!!)。最初は迷った。が、ここでこれを逃したら当分見られないと思い、思い切って購入したのだが、これは価値があった!!もう一度、この金額で観るか?と問われたら即答で「イエス」(シャレではないです笑)と答えるでしょう。(写真はプリンス・オブ・ウェールズシアターとその開演前の舞台、正面セット頂きには天使モロナイの金の像!)

2013-08-30 08:53 | つれづれなるままに | コメント

Handmime!

イギリスより帰国直後から仕事が続き、後怒涛の勢いで日々が過ぎてゆきました。ゆっくりと旅の成果を振り返り、味わいたいのですが、なかなかそうもいきません。本日はこれよりNHKにて収録。「ためしてガッテン」という有名な番組からの依頼で、私の手が(そうです!手のみが出演予定です笑)志の輔師匠との絡みで必要だとの事。どんなことになるか楽しみです。 昨日はライシアム・プランタというサイトからのインタビューがあり、子どもと英語教育についてお話させていただきました。また記事掲載の詳細が分かりましたら、このブログにてお知らせさせていただきます。http://www.lyceum-planta.com/ 取り急ぎ、写真のみにて!!写真上はストラットフォード・アポン・エイボンのシェークスピアの生家前にて。下はシェークスピアの墓がある、トリニティーチャーチにて。謎の多いシェークスピアの生涯を辿りながら、その空気や温度を肌で感じてまいりました。また当地の様々な人々に話を伺い、資料を紐解き、知らなかった新しい事実を知り、いくつかの謎が解けました。  

2013-08-28 07:17 | つれづれなるままに | コメント

遅くなりましたが・・・

実は先週末、NHKおかあさんといっしょの昨年の夏の特番が再放送されたそうで、カンジヤママイムが振付け、出演いたしました「不思議なテント」が放送されたようです。見ていただいた皆様ありがとうございました。ファンの方々からたくさんのメール頂いておりました。19日の週は「おかあさんといっしょ」の今年の夏の特番の再放送だそうです。カンジヤママイムの振付けた、りさおねえさんの歌のマイムが放送されます。是非お楽しみに!! さてさて、20日の火曜日、テレビ朝日にて「中居君のミになる図書館」がついに放送されるらしいです。カンジヤママイムはタレントのみなさんがやるマイムの審査員として出演いたします。23時15分より24時15分までの予定です。 最後に、これは少し先ですが、7月末に収録いたしました「BS笑点特大号」がBS日本テレビにて10月9日22時より放送予定です。 また、これも既にアップされたものですが、カンジヤママイムが旅先より寄稿しました超エンタメ教育論の第三回目の原稿がでました。よろしかったらご覧くださいませ。(以下超エンタメ教育論より) メールマガジン「超!エンタメ教育評論」 第32号 2013年8月14日発行  マイム的エンターテイメント入門 第4回  イメージの大切さについて考える             パントマイム役者 カンジヤマ・マイム −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  前回、私が小学校の時にいかに劣等生だったかを告白致しました。 そこで今回は当時を思いおこしながら、何が私を劣等生にさせてい たか、その要因についてお話ししてみたいと思います。勿論、何も かも人のせいにしようという訳ではございません。ただ、一つの大 きな要因としてイメージの欠如という事があったと思われますので、 その大切さについて考えてみたいと思います。  それぞれの子どもには、ある一定の世界=イメージの構築可能な 範囲があります。それは生まれた環境、家族、そして、もしかした ら先天的な傾向(好奇心、探求心)などがあるのでしょう。この件 については心理学でよく、nature or nurture として先天的(遺伝 的)な因子と後天的(環境的)因子との関係が問われているのは有 名ですね。今回はこの後天的な環境に焦点をあてて考えてみたいと 思います。子どもの世界感は家庭環境とそれに関連した周辺環境か ら受ける刺激によって形成されます。私の場合は古い伝統的な商人 (職人)の家の長男として生まれ育ち、自分の世界は今思えば実に 狭いものでした。家庭とその近隣の地域、これがせいぜい私の世界 の範囲でした。そして親や、その親への来客の人々が話す話題もい たって限られた商売の事や近所の世間話だったのを覚えております。 両親ともに尋常高等小学校の教育しか受けておらず、当時の家庭で の会話は、ごくごく限られた身の回りの話に限定されておりました。  こんな環境で育った私が、今でも苦痛として思い出すことは、学 校の教科書で学ぶ事柄がまったく興味すら湧かない異次元の世界だ ったということです。今でもトラウマと共に思い出します。例えば 地理だったと思いますが、各国の貿易の特徴などを円グラフに表わ されたときに、まずは外国の国名にしても、その国がどこのどんな 国なのかイメージがわかないし、その輸出輸入の品物の内容たるも の、ボーキサイト、綿花、重工業製品などなど、それらは私にとっ … 続きを読む

2013-08-18 06:37 | つれづれなるままに | コメント