21日から留守になります!!

ようやく横浜での連日の仕事がおわった。往復の移動時間がかなり長かった(汗)。ということで、今電車移動の最中に夢中になっている本がある。光文社新書の『現代思想のパフォーマンス』という本だ。なかなか素晴らしいアプローチで難解な現代思想をみごとに解説している本だと感心している。それぞれの思想の解説の後にそれを利用して具体例をもって親切丁寧に道筋を示してくれる。まさに演劇教育的なアプローチだと思う。ソシュール、バルト、フーコー、レヴィ・ストロース、ラカン、サイードと現代思想の構造を本当にうまく例にそって噛み砕いている。こんな本にもっと早くであっていたらアメリカで苦労しなかったろうなと・・・ 私の先学期の授業とった学生はサイードの項目みればオリエンタリズムの思想が実になんと戯曲『Mバタフライ』の例をとって解説されていますぞ!!必見!

さてさて、これからは岐阜の郡上の明宝寄席、そして荒川区の某寄席と寄席がつづく合い間にさまざまな小学校公演がはいっている。お年寄りから子どもたちの笑顔が毎日見られる仕事は本当に気持ちがいい!!
(カンジヤマは21日より2月末まで渡米のため留守になります!!)

2008-02-15 01:03 | 告知 | コメント(1)

ヨコハマ、横浜、よこはま

鈴本演芸場が千秋楽を迎えた。この上席は母親の突然の入院の為に寄席と実家と病院との往復、そしてそれと同時に足腰の弱った父親の世話に明け暮れた。おかげでブログもしばらくお休みしてしまったという言い訳のような私事の書き出しで申し訳ない。とにかく自分の年齢を考えると両親がまがりなりにも元気でいてくれるというのはそれだけでありがたいものだ。親不孝続きの長男としては、こんな時についつい張り切らなくてはならない(汗)
とにかく今は大学が春休みなのが唯一の救いだ。そしてなによりも両親のなごみの元となったのが2歳半の孫のパントマイムのエンターテイメントだったようだ。とにかく息子は『受ける』とわかると徹底的に其の行為を繰り返す習性がある(誰のせいだって?苦笑) 
この後は13日に桜木町のにぎわい座にて「横浜にぎわい座有名会」なるものに出演(3時45分あがり予定)、そして14日には磯子区民文化センター(杉田劇場)にてマイムのワークショップ(青少年対象16時30分~/一般対象19時~)を指導する。(ワークショップは横浜開港150周年記念事業、市民参加創合演劇プロジェクトドラマワークショップの一環として)。にぎわい座は去年のBS笑点収録以来の出演だ。

2008-02-11 12:00 | イベント | コメント

鈴本演芸場2月上席のお知らせと痛い思い出のお話

早いものでもう2月だ。今年は初席から始まり、1月下席、そして2月上席と上野鈴本演芸場にお世話になっている。この2月の上席(1~10)は4日、5日がお休みを頂いて、あとは毎日2時15分出演の予定です。(4日は神奈川でワークショップがあります)
ところで今日ある知人のブログをみていて、医者にいった思い出が綴られていた。それを読みながらアメリカでの経験が頭をよぎったのでそれを書こうと思う。実はアメリカで初めて救急車に乗った時の事。
何と私はランニングを日課としていたのですが、水分を十分にとらなかったせいか腎結石に、そして其の石が尿道へ・・・・ある朝起きると、突然この世のものとは思えない激痛が下腹部に!!ううううう、ただのた打ち回るだけしかできない。そこで救急車を呼んだ。アメリカは119ではなく911!待つ事ほんの数十分が長い長い苦痛の無間地獄のようにおもえた。・・・と、待っている間にアパートが自動ロックなのを思い出した。救急隊がしきりにアパートのドアをノックしている。この激痛をこらえて私は二階から這うようにして階段をおり、ドアを開ける。するとすぐに救急車にはのらずに、「what is your name?」・・・・まあ、しかたない「マイネームイズ・・・・・」するともちろんアメリカ人にはアジア人の名前が聞き取れない。そこで地獄の苦しみをたえながら一文字づつアルファベットで自分の名前をスペルアウトする。T,A,K、・・・・・すると「どこの国からか・」、「ええい、はやくしろよ!!病院つれていけよ!!」ってこころで叫びながら「アイアム・フロム・ジャパン」と虫の音のような声で答える。
やっと救急車にのると、今度は救急車のなかの担当者が「ホアットイズユアネーム?」・・・・「おいおい、今いったばかりだよ。ざけんなよ。おれは今最高にもがき苦しんでいるんだぞ=」・・・・仕方なしにさきほどと同じような対応して自分の名前を虫の声でスペルアウトして救急車は一路大学病院へ。
到着後救急処理室へ、するとそこの看護婦が「ホァットイズユアネーム?スペリング、プリーズ」・・・・「オイオイオイオイ!!殺すぞ!お前ら!!のたうちまわっている俺が見えナインカイ?怒」・・・・こんな風に最後の本物の医者に会えるまで同じ事4回きかれて、4回自分の名前を一文字ずつスペルアウトした。なんなんだよこれは?!痛みにこらえて自分の名前のアルファベットを一文字ずつスペルアウトしてゆく事は他人にとっては単に滑稽にしか思えないだろうが、この生き地獄は一生わすれられないぞ~苦笑
後で其の医者がつぶやいた、「この世の中で最高の痛さの苦しみは二つある、一つは女性が子どもを出産する時の痛み、そしてもう一つがこの尿路結石の痛み!!・・・でも決定的な違いは女性の痛み、苦しみは出産したわが子を見たときにそれがすっかり至福感に変わるのにたいして、尿路結石が尿とともにでて其の痛みが止まったときに、石を見つめながら単にむなしさに浸るということだ」って・・・・とてもシュールな時間をすごした半日だった。ただ、この石が帰国後にでたのが、妻が息子の妊娠を知った日だった・・・・。

2008-02-02 11:48 | 公演 | コメント