遠方より友来る

3月2,3,4日と国立演芸場の代演がつづいている。そんな演芸場に今日はウィスコンシン時代の友人が遠方より訪ねてきてくれた。2001年にマディソンに住み始めたときに大学院の寮のたまたま隣の部屋にいた京大出身のケンジ君、いや正確にはヨシモト博士、そしてもう一人は2002年に東工大から交換留学してきたトミ(a doctor to be)の二人だ。それぞれにケンジ君はアメリカのナノテクの分野最先端で活躍中(現在一時帰国中)、そしてトミは現在東工大の大学院博士課程に在籍しながらプラズマに関する研究をしているというスゲエツワモノたちなのだ!!なんで芸人のこの自分がこんなすごい、しかも理系の若者たちとつきあいがあるのだろうかとつくづく感心?!してしまう(笑)。(やはり、人望だな・・・・といってみたい・・爆)  いろいろな世間話や思い出話に花が咲いた。
そんなこんなで昼食をともにしていて長い話をしているうちに思い出した事がある。あれはアメリカでの博士課程終盤の時の事だった。(上記の二人はこの件には関わってはいなかったが・・・)四月一日のエイプリルフールについつい悪戯心を起こし、でみんなに軽い気持ちでメールをした。「私、やはり博士課程には向いていない事を自覚いたしましたゆえに、今後は芸の道に専念するべく帰国することになりました・・・云々」
なんとそれから数時間後大勢の友人達がそれぞれにお別れのシャンパン、ワイン、その他いろいろな餞別のプレゼントを持参して自分のアパートまできてくれてしまったのだ!!(汗)いやはや、みんな今日はエイプリルフールだぜ!!なんていえない雰囲気・・・・やばい(汗)・・・一人にいわれた「友達なくしますよ・・・・」・・・うううう(冷汗)このときは正直生きた心地しなかったのだまあ、それだけ沢山の素敵な友人達に囲まれていたのも事実だけど・・・(苦笑)
このブログは実はウィスコンシンの仲間達も読んでくれているらしいので報告の意味もかねて今日の写真を載せさせて頂きます。みんな元気でそれぞれの分野でがんばってますぞ~!!
(写真は左からトミ、カンジヤマ、そしてケンジ君と国立劇場の食堂にて)

2008-03-03 08:31 | ひとりごと | コメント

心身の洗濯とアメリカでのひとりごと

ランニングとスイミングとヨガの毎日がつづいている。今までかなり身体に無理を強いてきたのでそのご褒美だ。帰国翌日からまた連日舞台がつづく。3月2,3日は国立演芸場にて代演、5日はNHKの収録、そして夜は元浅草の永六輔さんのご実家、最尊寺にての寄席「永住亭」に出演予定だ。
それにしてもここアメリカにくるといつもつくづく思うのだが、様々な日常のシチュエーションで本当に融通がきくのだ。レストランの対応一つにしてもそうだ。自分の休日の楽しみの一つにブランチにパンケーキを食べるというのがある。パンケーキには必ずブルーベリーかストロベリーコンポートとホイップクリームをのせて、できれば其の上にアイスクリームを乗せる!!(何の為にランニングしたりしているのかって?もちろんこれを食べる為にですよ!笑)アメリカならば必ずこれをそれぞれ個々のウエイターが判断して対応してくれる。しかし、日本ではまず9割以上の確率で不可能なのだ。 もちろん自分の要求をを全て満たしてくれとはいっていない。たとえば、ホイップクリームだけでもいいから乗せてくれと頼んでもおそらくやってくれるところは少ない。しかも他のメニューにはホイップクリームを使用しているから無いわけではないのだ。ただウェイターが個人で自分の考えで対応することが出来ないのか、またはそれが許されないのだ。「申し訳御座いませんが、メニューにないもので・・・・」
大まかに言えば日本の商売とは言葉上は物凄く丁寧で礼儀、対応もおだやかで優しいのだが、その根底の理論は企業の都合のみでなりたっているのだ。つまり効率がわるくなる(あるいは個人の判断を信頼していない、または個人で判断できないというのもあるが)ということが一番のネックだ。旅館ホテルにしても今でこそチェックイン、チェックアウトの時間は少しは顧客に便利なようになったようだが、それにしても根底にある論理はつまり3時までは部屋の掃除を一気にやりたいから、そして(ほとんどの観光温泉旅館では)早く部屋の掃除を開始したいからという論理でチェックアウトを10時にせっていしている。それも朝はチェックアウトを早くさせるためか、9時ごろまでしか温泉に入れないようにしているのだ。銀行にしてもしかり。3時までしか窓口は開けない。なぜ?アメリカは5時までやっているのだが?つまり客の事は一切考えずに企業の都合でなりたっているのだ。
アメリカに初めて来たころは本当に態度が悪いし、言葉遣いも荒いということばかり目についたが、よくよく慣れてくると本当に日本の商売の偽善的な面が鼻につくようになる。
(写真は大好きなパンケーキのいろんな種類を友人達と分けて食べるとこんなに楽しいという一例)

2008-02-26 08:12 | ひとりごと | コメント(1)

我孫子にて

我孫子の小学校でまた、あえてバイオリン弾きに挑んだ。(この件に関しては昨年の11月13日のブログ「感性とは: 間違う事、そして分からないという事について」を参照ください。)ただし、少々工夫をして、小学生にあえてもう一歩踏み込んだナレーションを取り入れたのだ。結果はすぐに表れた。若い男性の先生が何人もの高学年の子ども達が「バイオリン弾きがかわいそう」と悲しんでいたという事をしらせてくれた。そして前回もコメントしたが、この分かる、分からないということで言えば、決して理屈がわからないのと、空気がわからないことを一緒にしてはならないということだと思う。理屈で理路整然と物語が追えなくとも、何か真剣な葛藤、もがきが一人の男の中でおこっている、そしてそれをみんなが真剣にみつめている、という事が読めることが一番大切なのだとおもっている。
この小学校の教頭先生は実は9年ほど前にカンジヤマの舞台を他の小学校でご覧になっており、今回も是非ということで呼んでいただいたのだが、こういったケースが多いので本当に感謝している。やはり見た方に「本当にやってもらってよかった」と思っていただくのが芸人としてのやりがいである!!児童に見せる舞台の質自体が本当に低下している今、なおさら頑張らねばならない。
話は変わるが、カンジヤマのプロモーションビデオ制作が着々と進行している。先日その一端をみたが中々良いものになっていた。楽しみだ!!おそらく三月中には完成すると思われる。乞うご期待!!
写真は我孫子第二小学校にて

2008-02-22 06:07 | ひとりごと | コメント