沖縄です。

今朝早く羽田をたって沖縄にきた。例のゆいの会の活動で、沖縄の病院の子ども達にマイムを見せるためにきた。まあ、沖縄の事はあとで報告するとして、前回のブログでついつい勘違いしていた事があった。実はメントスとコーラで芸を作り上げたアメリカの友人についてはミクシーの中での日記につけたが、このブログには乗せていなかった。それで今回は其の友人を改めて紹介したい。
アメリカにはたくさんの変人がいる!そして私の友人の中にもたくさんいるのだ。其の一人が今回紹介する、Eepybird という二人組。実は同じトニーモンタナロというマイムの師匠についた兄弟弟子なのだが、其の一人スティーブはなんと本業が弁護士。(もっともトニーの弟子の中には弁護士が三人以上いる!)ただ単に弁護士やっていれば生活もらくなくせに、マイムやクラウンが大好きでついつい人生の横道にそれちゃったのだ(爆)そんななか、例のステーブは私と妻がボストンに住んでいた二年前までよく一緒に食事したりした仲なのだが、それが突然ダイエットコークとメントスというお菓子で遊び始めた。・・・・なにやってんだと思っていたらあらあら何年後かにはパートナーとチームを組んでダイエットコークとメントスだけでちゃんとしたショーをつくって、しかもそれをユーチューブにのせてしっかりと様々な企業から広告収入までたっぷりもらって悠々自適の世界ツアーやっていた!!(メントスもコークもこれの爆発的なヒットによって売り上げが急増したそうです)まったくすごい遊び人。しかも自分が弁護士だから商売も、契約もしっかりしている!!
興味ある方はEepybird.comをご覧あれ。頭つるつるのちょっと小太りがスティーブです。遊びもここまでくると本当にすごい!!身体を酷使して日夜芸のためにヒィヒィいっている私はいったい何なんだろうって思う今日この頃です(苦笑)
ちなみに写真はそのスティブンとわが息子ケン!!ボストンを発つ前日に写しました。

2008-03-12 11:29 | ひとりごと | コメント

題名のない音楽会とブルーマングループ, そして我が息子

日曜日にたまたまつけていたテレビが「題名のない音楽会」をやっていた。しかも特集がブルーマン・グループとオーケストラのコラボによる音楽入門講座のような小粋な内容だった。楽しく、そしてリズミカルに進行する音楽解説とブルーマンのギャグのコンビネーションの構成が見事だった。本当に天晴れな内容で感心した。感心したが、それと同時に、何で日本にこのグループが来るのにこんなにも時間を要するものなのかと少々気の遠くなる思いもぬぐえなかった。
もともとこのブルーマングループは、マット・ゴールドマン、フィル・スタントン、そしてクリス・ウィンクの三人によって80年代の後半、ニューヨークの路上パフォーマンスとして始められたショーであったが、1991年1月ラ・ママ劇場でステージデビューすると、オビー賞(ヴィレッジヴォイス紙が表彰する年間の最優秀作品、あるいは俳優に送られる賞)を受賞し、同年11月には現在も公演が行われているニューヨーク大学近くのアスター・プレイス劇場に移動、その後も次々に様々な賞を受賞し、現在は三人は役員として退き、若いパフォーマーを次々に養成し、アメリカ国内だけでもニューヨーク、ラスベガス、シカゴ、ボストンなど大都市で多くの公演を行っている。(詳しくはカンジヤマが2000年に翻訳した「パントマイムのすべて」(晩成書房)の終わりに補足論文として「アメリカへのフランスマイムの導入」という文章を書いていますのでそれを参照してください)今や世界各国で長い間行われているショーだが、日本ではやっと去年の12月から六本木で始まった。実にオリジナルのステージから17年の歳月を経てである。これが何を意味しているのか、もう少しじっくり考えて見たいが、もし彼らの芸が現在のように量産体制に乗らなかったら日本に来る前にとっくに絶えてしまっていたのだろう。と、同時にいままでそのようにして見られなかった海外の素晴らしい芸がどのくらいあったのだろうか。いや日本国内においてでもある。企業の担当者の目は節穴か?それともそんなに臆病なのか?他の国がみんなでやらなきゃ怖くて呼べないのか?自分の目を信じ、自分の直感力をもち、自分の頭で考えられないのか?
まあ、とにかく、話を戻して、この番組の素敵な音楽入門は、であるからしてもともとは一介のニューヨークの路上のパフォーマーの遊び心から端を発しているのである。これが芸術の始まりなのだろう。楽しくて、面白いからやる。一歩まちがえば、ただ単なる遊びなのである。別に金儲けのためでも、名を売るためにやるのではなく、面白いからその遊びを徹底して突き詰めるのである。(この事は以前紹介した私の友人のメントス、コーラのパフォーマンスにしてもしかりである)。 そしてその遊び心をたくみに利用した音楽入門講座は抜群に楽しいエンターテイメント的要素を含んだ素晴らしい芸術教育であったと思う。こんな授業が全国で展開できたらいいなとつくづく思う。ちなみに、こんな考えを頭の中でめぐらす父親のすぐかたわらで2歳半になる息子は黙々とブルーマンのリズムに合わせておもちゃをテーブルに叩きつけながら一緒に演奏して楽しんでいた(ん~この場合テーブルが多少傷ついてもいいか・・・・汗)(写真はその瞬間をなんとか捉えたものです)

2008-03-11 01:04 | ひとりごと | コメント

病院にて~、そして明日のNHK!!

都内の大きな病院を訪れた。小児癌などのため院内でずっとつらい医療処置を強いられながら闘病している子供たちにパフォーマンスで笑いとくつろぎのひと時をプレゼントするというボランティアワークだ。今回も「ゆいの会」を通じて、このご縁に恵まれた。昨年の9月14日のブログ「病院でのマイム、そして人々とのご縁」でもその事に触れたが、今回もつくづくこの活動の大切さに気づかされた。
きてくれるこども達は様々でそれぞれの事情で途中から参加したり、途中で抜けたりもする。ある子供はずっと点滴をつけながら、そして他のこどもはストレッチャーに寝ながら、そしてまた髪の毛をすっかり失っている子達もいる。そして中には生まれてから10年ちかくずっと病院で暮らしており、家庭というものを知らない子供もいるのだ。彼らにとってはこの病院の病室と廊下が世界の全てであり、他の子供が普通に味わえる外の楽しみ・・暗くなるまで走り回ったり、知らない場所を探検したり・・・することもできないのだ。
では誰が彼らに、そしてどんな形で救いの手を差し伸べて上げられるのだろうか?子供らはその辛さを世間に自ら訴える事はできない。つまりなされるがままの弱い弱い立場の人間だ。又現在の病院は病気を治そうとするところであり、治療中心で入院患者の社会的な生活、とくに文化的な生活まで配慮する余裕もない。だとしたら彼らにとって文化的な娯楽、・・・必ずしも大掛かりである必要はない、ひと時をくつろぎながら大笑いして、驚いてそして少し感動できて、辛いことを一瞬でも忘れてしまうひと時でよいのだ・・・とは不可能な事なのだろうか?これは彼らにとってはたして「贅沢な願い」なのだろうか?
このような事を主催してくれる「ゆいの会」とはもともとご自分の息子さんを急性リンパ性白血病のためなくされた女性が、その闘病の辛さ、苦しさを自ら息子さんと体験し、その末、その息子さんの死を決して無駄にしないように、その体験の意味を問い続けた結果決断され、まったく一人で始められた会である。現在同じ闘病で苦しんでいる子供たちと介護する家族の人々に一瞬でもよいからくつろぎの時間を与えてあげたいという一心から始められた会だ。さて、あなたならこの子供たちになにができるのだろうか。もしプロの芸人であったら是非自分のように参加してみませんか?そしてもしあなたが何かの形で助成活動、あるいは助成金が都合できるなら是非お願いします。来週は沖縄の病院に行きます。そしてこういった移動、宿泊の為にもかなりの金額が必要なのです。辛そうな暗い子供の顔を見たくない、そんな顔みたらどうにかして笑わせてあげたい。そんな一心でお手伝いしています。http://www.yuinokai.net/purpose.html 
さてさて、その病院の子供たちにもお願いしてきたのだが、明日9日の日曜日はいよいよNHKテレビ「笑いがいちばん」放送予定日だ。午後一時五分から三十分、いろんな芸が見られます。他の芸人さんも面白いぞ~今回の特集は「もう一つの顔をもつ芸人さん」です。お楽しみに!!

2008-03-08 07:59 | ひとりごと | コメント(1)