沖縄、うりずんの雨を観た!


ずっと見たかった映画。終わらせねばならない事務仕事を徹底的に2日間缶詰状態でひと段落させ、夕べようやく見る事ができました。本当に見ていて辛かったです。沖縄戦から、本土復帰、そして沖縄の悲惨な現状などの4つのセクションに分かれた2時間半のドキュメンタリー。

観ていてつくづく感じた事。それは本土の人間の想像力が乏しすぎると言う事。特に政治家、そして勿論自分も含めて。都合のいい時だけ沖縄は日本だ!と言いながらあとはほったらかしで何もかも押し付け状態は続く。これはやはり太田元知事の最後の方の発言:「捨石状態はまだまだそのまま続いている」という言葉に集約されているような気がします。沖縄戦から現在に至るまで、日本国の為という大義名分のもとにどれだけ沖縄の人々が傷つき、そして絶望的な事態に遭遇しているか。是非とも多くの人に見てほしい映画です。今の日本人には想像力が必要です。他人の痛みを自分の痛みとして感じられる社会になってほしい。世界でGDPを誇るより、この想像力を誇れる国になってほしい。

太田昌秀さんが鉄血勤皇隊にて体験した事は本当に重かった。健児の塔前で話されていた事は僕の胸に突き刺さりました。本土の為に彼らは一生懸命に自らの命をささげて、(とくに鉄血勤皇隊は)木箱に詰められた爆弾を背負って戦車に身一つで突進していったそうです。思想教育云々の問題はありますが、その前に彼らの献身的な一途の魂に合掌したいと思いました。ひめゆりにしてもそうです。彼らの死を無駄にせずに、僕らは互いに思いやることのできる日本を作らないとならないと改めて感じました。「彼らがいたからこそ日本はこんな素晴らしい国になったんだよ!!」っていつか伝えられるようになりたい。

今年、小禄の海軍司令部跡を訪れましたが、あそこで大田實・海軍少将が最後に海軍次官に宛てた電文「沖縄県民斯く戦えり」を僕らは今一度読み返し、そして沖縄県民に心から敬意と感謝を今後の態度であらわさなくてはならないと思います。(注:太田海軍司令官は、自害直前に、沖縄の一般県民がどれほど日本の為に自分を犠牲にし、尽くしたかを伝え、そして今後沖縄県民に特別のご高配を!と最後の瞬間に海軍次官に電報でお願いをしました)

最後に、この映画作ってくださったジャン・ユンカーマン氏に心からお礼を述べさせていただきます。ウィスコンシンで教育を受けた自分としては同郷出身で、同じ大学院で学んだ彼を心から誇りに思います。On Wisconsin!!

https://www.facebook.com/okinawa.urizun?fref=ts

2015-07-24 09:10 | つれづれなるままに | コメント(4)

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