九州にて


一月中旬は文化庁の事業にて九州は福岡より、佐賀〜熊本と旅をした。福岡といっても大分の中津に近い南吉富からはじまった。中津でALT(英語教師)をしていた早稲田の教え子のマイクが舞台を見に来てくれた。聞くところによると別府にも現在僕の教え子がALTとして小中学校で英語を指導しているという。うれしい事だ。教え子が日本全国に散らばり、そしてそれぞれの場所で活躍してくれている。

佐賀への移動は日田へ抜けてそこから高速へ。この途中、青の洞門を通過した。菊地寛「恩讐の彼方へ」で有名な青の洞門。人間の業とその裏腹の自己犠牲による愛を見事に描いた物語。久しぶりに思い出しながら感慨に浸る。(写真上)

佐賀では聾学校での公演。いつもおしゃべりでつなぐカンジヤマも、久々にサイレントを中心にプログラムを組み、なかなか新鮮な気持ちで伝統的なマイム舞台を満喫した。その後聾学校の先生方よりなんども感謝のお手紙やメール頂き、とても嬉しかった。
佐賀はもちろん鍋島藩。ここで生まれた武士道の精神。葉隠れを弟子たちに解説。そういえば新渡戸稲造が翻訳した武士道を必死に読んだ若いころがあったっけとここでも思い出に浸る。中学生の頃、この武士道に興味をもち、「恋の至極は忍恋と見立て候」という言葉が気に入って、しょっちゅうノートに書き写していたっけ:::「逢いてからは恋のたけ低し、一生忍んで思い死することこそ恋の本意なれ。」今の日本に果たしてこんな恋あるのだろうか?苦笑

その後朝倉の小学校を経て、熊本は阿蘇の近くの小学校へ。近くへ来るとさすがに阿蘇山の噴火の噴煙は凄かった。しかし、周辺の人々はいつものような日常生活を営んでいた。沢山の笑い顔、そして握手攻めにあった楽しい日々だった。さてさて、今年は大分、宮崎、鹿児島、そして沖縄へ旅は続きます。

2015-01-22 08:57 | つれづれなるままに | コメント(2)

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