仕事納め


昨夜、NHKの打ち合わせが終わり、ようやく今年の仕事が終わった。それにしても走りに走りまわった一年だった。
今年はNHKの「おかあさんといっしょ」の新コーナー「パント!」のお姉さんのオーディションから始まり、コーナーの振り付け、指導と頻繁にNHKに通った一年だった。おかげさまでパント!は順調に子供たちや母親に受け入れられている。コンサートを見学に行き、何千という親子が一緒にパント!をやっているのを見たときはたまらなく嬉しかった。
文化庁の委託事業も始まった。様々な小学校、中学校でたくさんの子供たちの笑顔をみてきた。ワークショップでも様々な学びがあった。その他、高校の芸術鑑賞会。高校公演が今一番熱く受け入れられている。たくさんの生徒さん達から公演後、熱いメッセージがブログやメールに沢山送られてきた。先生に指示を受けて書く感想文とは全く違った濃い、現実味のある、そして深いメッセージが沢山寄せられた。これも感動。そして今年の公演校から何校も即、来年の再演のご依頼をいただき、幸せの極み。深く深く感謝。
三つの大学講義もなんとかこなした。三越劇場独演会・・・これも大きな体験となった。芭蕉の俳句を新しい切り口で実験でできた。論文、学会・・・これらもなんとかコナシタ。旅先のホテルで眠い目をこすりながら書き続けたものがいよいよ形になる。早稲田大学のGlobal Forumという国際教養学部の紀要に自分の論文の一つが来年の上旬に掲載される予定だ。現在最終校正中。
さてさて正月は元旦から十日間、上野鈴本の初席に通うことになっております。もっとも、4日には学芸大、7日には早稲田、そして8日には玉川大学が始まるので、この日はBのみ鈴本出演になります。
年末はゆっくりと読書がしたい。今そう思って二冊の本を購入した。いずれも文春新書「旅芸人の板風景」、そして「中性の貧民」。いづれも日本の社会の歴史の中で隅に追いやられて生きた人々の生き様を描いたもの。今まで大学の講義の一つとして、西洋に於ける、こうしたメインストリームから外れた芸人たちの歴史をかいつまんで教えてきたが、日本社会におけるmarginalizeされた人々の歴史をもっと知りたいと思っている。思えば能も形式化される前はこういった旅芸人の一座のなかの一つとして様々な雑芸を携えて全国を巡っていた。そんな芸人たちの生き様が無性に知りたいと思っっている今日この頃です。
(ちなみに写真は25歳の私。先日母親が実家で見つけたものです。ん~~痩せていた 爆)

2012-12-30 06:58 | つれづれなるままに | コメント(4)

仕事納め への4件のコメント

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