分裂する~!!

今日は早稲田の最後の期末試験。教育演劇の授業の試験をして、その後ダッシュで地下鉄に飛び乗り、上野鈴本演芸場へ。大学と演芸場の落差は結構lこたえる。先生らしい言動から演芸場の芸人のしゃべりとテンションに短い間で入れ替わり、変身するのは大変だ。楽屋に入ると師匠たちの楽しい会話があるのだが、すぐにそれに溶け込めない事もしばしば(涙)これからは瞬間的に人格を変えられるようにがんばるぞ~(爆) 手塚治虫の七色いんこはそんな七変化の役者どろぼうの物語。あんな風にになれたらいいな(笑)
昨日の超満員のお客様に対して今日は入りはたいしたことはなかったが、それでもとてもよいお客様だった。新ネタを少々試しているので終わるとどっと疲れがくる。でもこうして毎日プロの噺家さん達に挟まれながら緊張の中でできる幸せ。
如何に疲れてもやることはたくさん山積みで残っている。執筆中のいくつかの文章、審査論文、そして今日中に試験の採点!!眠気をこらえて今はコーヒーガブ飲みしながら、休憩にこれを書いている。これが終わったらいよいよ大学は終わり、春休みだ!!あとはマイムと執筆業、そして論文審査。
がんばらねば~~~~~!!

2009-02-02 11:13 | ひとりごと | コメント

明日から鈴本です。

今日は久々に一日空いたので、これから確定申告の準備をします。ああ、またこの時期か!・・・と日本中みな思っているのでしょう(苦笑) もっとも会社員のみなさんはその心配がないので例外でしょうね。 帳簿を見直していてつくづく思うのはこの制度というのは本当に通常の?!ビジネスを基軸に据えてある故に、芸人には本当に不都合かつ不合理な制度だということ。私たちは芸を身につけるそのプロセスの時期に(つまりあまり収入がなくて格闘している時期にどれだけ自分に出費、投資しているかわからない。アメリカへ行き、師匠につき、そして必死に様々な舞台をみまわりたくさんの投資をする。しかし、そんな事はいま現在の経費にもなんにも換算されないのだ。よく税務署関係の方々に言われる「パントマイムは小道具も衣装もたいしていらないですものね」 ・・・この身にまとった芸がその衣装であり、小道具なんじゃい!そしてそれを身にまとうために?!どれだけ先行投資したって必要経費じゃないんだもの、ずるいぜ・・・なんて愚痴ったりして・・・(苦笑)まあ、そんな事つくづく考えながらいつも帳簿のバランスシート見つめている私です。
いよいよ明日から2月!!10日間上野鈴本演芸場出演です。大学が春休みに入るためにやっと続けて出られるチャンスがきました。またまたいろんな師匠たちとお話ができるのが楽しみ。2月は様々な講演会があちこちで目白押しにつづく。そしてはじめての立川談四楼師匠の会のゲストでも出演予定(15日)。楽しみだ。後半は子供のショーが都内と隣接地区で延々とつづく。大学が春休みなので教師の顔はいったんお休みして芸人の顔に専念する時期だ(笑)

2009-01-31 08:25 | 告知 | コメント(1)

今に感謝する

昨日は都内の高校の芸術鑑賞会での舞台だった。朝5時起き、7時に仕込み、そして10時半から1時間半、昼食とりその後すぐにまた12時50分から1時間半!!自分にとってはまさにアイアンマンレースのような体力の限界との勝負だった。終わった直後は意識が朦朧としたが、そんな意識の中で本当に幸せを感じていた。体力の限界までマイムができるこの充足感。そしてパワフルな若者たちの反応!こんな舞台ができるという今、この瞬間にひたすら感謝の気持ちだ。今はただただ一人でも多くの若者に自分の愛したこのマイムを見てもらいたい。ただそれだけだ。
帰宅後、食事、そして・・・ん~山積みの論文・・・執筆中の本、書き終えなくてはならない論文、そして読まねばならない論文(アメリカ教育演劇連盟の審査員の審査論文)。やらねば!やらねば!という強迫観念に追われながら、もう8時ごろには意識を失っていた(苦笑)
ところで、帰宅途中、車でラジオをきいていた。TBSラジオはしきりに元ジャイアンツの桑田の早稲田の大学院合格を伝えならが、「第二の人生の生き方」を特集にしてリスナーからの意見を募集していた。楽しかったが、基本的に自分は今回の早稲田の決定に少々疑問を感じている。これはアカデミアに対する冒涜ではないかとさえ思う。
第一に桑田は大学をでていない!高卒のものが大学院に入学など、アメリカではこれは考えられないことだ。(もちろん単位がたりない場合のみ、大学院に入ってから学部の単位をとるように義務付けられる場合はある)。これは自らのアカデミアの価値を軽視しているようなものだ。修士課程の前提条件はあくまで学士をもったもののみに許されるはず!そして、第二に、彼が受験を控えていた去年の秋に、すでに早稲田は桑田を臨時の一日講師として招聘しているという事実。これはなんなんだ?!受験を控えているものを講師として呼んだ以上はその人物に不合格の判定を下せるわけがない!つまりこれは受験と称する茶番だ。この過程を創始者のひとりである坪内逍遥先生がご覧になったらどのように思われるだろうか!!彼は倫理を重視し、早稲田の創設の精神にその倫理感をいつも唱えていらっしゃった方である
たしかに実践の経験をつんだ桑田はスポーツ界では大人物である。だから彼がその経験を伝える講師としての資質に疑いはない。だか学位を前提としたアカデミアとはあくまでそれらを総合的に、理論的に整理、発展させる場であるがゆえに、まったく求められる内容が違うのだ。実践してきたものであってもそれを体系化するための課程というものをちゃんと踏まないとならないはずである。その過程がいとも簡単に無視できるほどこの国の大学、学士過程とはいい加減なものなのか?じゃあ、現在実戦で鍛えられている各界の大御所がみなこのように学位を無視してスキップ入学を希望してきたらどうなるのか?それこそ学位制度の崩壊である。それとも桑田というネームバリュー故の特別優遇なのか。そこをよくよく考えてほしい。もちろんマスコミも浮かれて報道するばかりでなく、批判的見地でマスコミの役割を果たしてほしいとおもう。
これからは、みんなで実践しながらその分野の関係のプロは大学にいかずに後でみんなで修士課程からはじめよう!!その方が学費も浮くし、人生簡単かも知れない!となったらどうなるのだろうか。

2009-01-29 07:35 | 公演 | コメント(3)