鹿児島雑感


ほとんど日本全国を飛び回っているのだが、意外と公演回数が少ない地域のひとつがここ、鹿児島だ。99年に文化庁の移動芸術際の一環で、大浦、知覧周辺を訪れたがそれ以来公演は行っていない。が、しかし今回はここ鹿屋にて高校での芸術鑑賞会が実現した。その前に鹿児島の川内にいる親友を訪れて、鹿児島の様々な話をきき、そして美しい自然に包まれてまずは旅の疲れを癒した。

ここ川内で面白い?!そして考えさせられる風景にであった。道路を隔てて片方で原発反対の看板が立ち、その反対側に「原発のあるまちづくり推進」という拮抗する看板が建てられているのだ。まさに原発地域の人々の心の葛藤がこの風景に浮き彫りにされているようだった。原発がいきなり無くなったら街はどうなるのだろうか?職は、予算は、そして人々の生活は?でも、万が一の場合、人々はそれまでの選択を果たして後悔せずにいられるだろうか。現在福島の人々が味わっている屈辱を後悔なしで受け入れられるだろうか?あまりにも自然が美しい街だからこそ、こういった葛藤があまりにも悲しい。人間は自然をそのままに、その中に抱かれてシンプルに生きていけないのだろうか?自然界にないものに頼ってまで経済発展しなければいけない理由は一体なんなのだろうか?

話題は変わって、前回鳥取の時にも書いたのだが、サントリーの天然水の九州地区の水源である、阿蘇の水を入手できた。前回も触れたが、この天然水には三つの水源が使われており、関東は南アルプス、関西は奥大山、そして九州地区がこの阿蘇なのだという。まっ、ただそれだけのことだが、一応確認のためにこのボトルを載せてみた(笑)
鹿児島から鹿屋へ向かう途中、フェリーで垂水に渡った。桜島の噴煙は雄大でもあり、また不気味でもある。風はは冬にかけて桜島の灰を鹿屋方面にふらせているらしい。夜になるとなんとなく硫黄の匂いの風が吹いている。旅はまだまだ続く。

2012-11-19 10:37 | つれづれなるままに | コメント(3)

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