半田での公演を明日に控えて駅近くのビジネスホテルに泊まっている。ロビーに並ぶ写真と年表をみてびっくりした！なんと、このホテルは例の姉歯耐震偽装建築の一つであったらしい。築三年でそれが発覚し、やむなく建て替えたという歴史が展示され、現在裁判で闘争中だという。思えばあの事件も、しょせんはトカゲのしっぽ切りで終わってしまった感がある。それを安易に確認もせずに許可した役人はまったく責任を取ってはいない。これが日本の現状だ。政治家や官僚が誰も責任を取らずに、どうして子ども達に道徳教育ができるのだろうか？

久しぶりに夜はゆっくりと一人で夕食。珍しく、徳利を傾けた。たまにはね、ちょっとだけね（笑）米国では自分の誕生日はスーパーチューズディという事でオバマが大統領戦に勝利し、その勝利演説をきいた。なんか、感動するんだよな～。家族への感謝、愛情を素直に語り、そして国民に一緒に前へ進むことを呼びかける。これはＪＦＫの有名なAsk not what your country can do for you. Ask what you can do for your country. という事の延長線上にある。翻って、何故日本の首相の演説にはまったく心が動かないのだろうか？いつも顔を下げ下げ、原稿を棒読みしている。これも教育の内容の違いなのか。
そしてそんな教育を改革せずに、大学の数ばかりが増えてゆく。学校設立にもものすごい利権があるのだという。私学の運営には、毎年、税金から巨額の助成金が支給される。つまり教育の現場とは全くかけ離れたところで学校設立の構想が生まれているようだ。これもまた天下りの利権の巣窟。根本的な意識が違いすぎる。そんなことを思いながら20分のオバマ演説を堪能した。同時通訳、すばらしいが、少々邪魔だった。
明日はここの高校での芸術鑑賞会。