こちらで児童劇三昧の日々。その土地によって様々なローカル色が見られて楽しい。また刺激にもなる。今日はまたHTY(ホノルル児童劇団)の新作を見にゆく予定。
昨日は久々にアラモアナショッピングセンター内の本屋さんで時間を過ごした。Barnes &Noble は今やBoarders Books を吸収し独占状態だ。それにしてもやはりネット上で本を検索するよりもずっとワクワクする。面白い本を見つけたら片っ端から目次に目を通し、そしてざっと全体に目を通すとその本の味を想像でき、ネットではできない「ブックサーフィン」なるものができる。
そういえばもう十五年くらい前になるだろうか。ユーガッタメールという映画が流行った事があった。メグ・ライアンとトム・ハンクスのAOLメールを介した恋愛コメディーだったが、これに伏線として出てきた問題の一つが、このような大型書店の進出による、個人の専門的な本屋さんの衰退だったのを思い出す。メグライアン演じる女性が母親から継いで経営する児童書専門の小さな店がトムハンクスの大型書店に淘汰されてゆく風景を背景に添えていた。 確かに専門書店というのは必要な気がする。ネットで買えば買えるのだろうが、専門書をこのようにブックサーフィンする楽しみが最近なくなった。昨日もBarnes and Noble でも専門書はほとんど見られず、一般書が主にならんでいる。特に演劇関係は品薄状態。
例えば児童書の中にはたくさんのビジュアル資料を添えて優しく解説している項目別の図鑑集などがあるが、これが意外と大学の授業に役に立つのだ。例えばシェークスピアの時代には十代の男の子たちがほとんどの女性役をやっていたのだが(イギリスの公的な舞台に女優が出現するのが王政復古以後、つまり166o年以後),ある児童書にその十代の男の子がどのように女装しただろうかが見事に視覚的に解説されている。これを授業で見せると学生たちは結構面白がって興味を示すのだ。
そういえば、その昔ニューヨークでの楽しみの一つがDrama Bookshop やApplause といった演劇書専門店にて一日中時間を過ごしながら沢山の本に目を通し、一日の終わりには両手にズシリと沢山の本が入った袋をもって店を出る事だった。しかし、ネットの影響でそれらの専門書店も内容が品薄になってしまっている。
そういえば昨日気がついたのだが、タイタニック号の事件から100年という事で店先にはタイタニック号にかんする特集の展示が沢山なされており、大人向けから子供むけの写真集や絵本などがそこいらじゅうに展示されていた。こういう風に時節柄の話題を肌で感じるのも本屋さんに行く楽しみだ。そういえば最近神田の三省堂っていってないな~ (写真はHTYの劇場にスクールバスで乗り入れる小学校の子ども達)
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