24日は昼前から落語協会の真打ち披露パーティー会場、精養軒へ行く途中、久々に上野公園を横切った。思えばここへ一年ちょっと毎日のように通った時期があった。日本の児童演劇のさる貴重な資料が芸大の図書館にのみ所蔵されていたのだ。本当に久しぶりの上野公演は天気も良く気持ちよかった。自分にとっては初めての真打ち披露パーティー出席だったので色々と珍しく楽しかった。真打ちになるという事はつまり、もう誰にも甘えられないし、言い訳もできないという事だ。本当にめでたいながらこれからが大変だなと思った。我らマイムには真打ちなど勿論ないが、また素人とプロの境界線もイマイチ曖昧なのも真実だ。どちらがよいとは言えないが、いわんせマイムには古典的なテキストもなければ、ちゃんとした師弟制度もない、みな個人がそれぞれの努力により市場を開拓し、自分のスタイルで、自分の作品を作っている。本当にこれも大変なことだとつくづくおもう。
昼過ぎに上野をあとにし、一路伊豆稲取へ向かった。いつも私の公演(特に芭蕉マイム)を手伝ってくださり、長年にわたって様々なジョイントをさせていただいている笛の達人、横田年昭さんの「海童房(わたづみぼう)」を訪ねた。横田さんは日本のジャズフルーティストの草分けであり、最近でも様々な映画などの音楽を制作している。(例えば、真田博之、宮澤りえ主演の「たそがれ清兵衛」は富田勲さんと横田さんのジョイントの音楽だ)今回は3月末の横田さんの舞台のゲスト出演の打ち合わせとリハーサルの為だ。海童房を訪れるのはなんと13年ぶり、その後横田さんは自分でなんと海に面した山の斜面に家を建ててしまった。家に入るとまず目に飛び込んできたのは、そのベランダから見渡す壮大な海、海、海!!!その海の向こうに大島が(…普通は見えるはずだったが、残念ながらその日は見えなかった・涙) そのベランダにはリスやらなんとたまにサルもくるという。昨日今日と二日に渡り楽しい話に花を咲かせた。その昔、永六輔さんもここへ遊びにきたり、御一緒に三組で近くの寺でイベントをしたり、そんな思い出がたくさんある。
横田さんと話していると、いつも何かにもがきながら生きている自分が恥ずかしくなるのだ。横田さんの好きなことば「小生の人生しょせん暇つぶし・・・・」のんびり、そして楽しみながら大好きな笛を吹く。こんな境地でマイムやっていきたいと改めて思った。
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