インフルエンザじゃ~!!

ここ数日間今年後半に控えた40校近い公演依頼の情報整理をPCに向かってしていたのだが、どうやら今日の新聞によると全国でインフルエンザによる休校やら学級閉鎖がかなりの数になるという。もちろん依頼主の中にはたくさんの小中、高等学校もあるのだが、最近はそうしたところから「もし、カンジヤマさんがインフルエンザにかかってしまったらどうなるのでしょう?」とか、学校閉鎖になったらといった問い合わせが殺到している。正直今までこんな状況はなかったので、自分にも何も予想がつかない状態だ。何しろ身体が資本、そして相手もあるライブの仕事、本当にこの異様なインフルエンザの流行は他人ごとではない。 明日は川崎で高校の芸術鑑賞会公演がいよいよ始まる。
今日の毎日新聞に鳩山次期首相の横顔が紹介されていた。政治家の中では本当に珍しい工学部出身の工学博士(Ph.D)だ。今回のルース駐日米大使と同じスタンフォード出身である。工学部ということもそうであるが、それ以上に米国の大学院でちゃんと学位をとっている業績もめずらしい。今までこの類の学歴偽装が横行していたのが政治家の世界の実態だったからだ。某政治家のペパーダイン大学疑惑の際、たくさんの政治家が自らのプロフィールから海外大学留学という項目をひそかに削除したという(苦笑)
誰とは名前は挙げないが、自民党をぶっつぶすと息巻いていた元首相はロンドン大学、そして今回選挙に敗れた首相もスタンフォード大学留学と以前は堂々とプロフィールに記載していたものだ。だが、その実態とは決して正規の単位取得後の学位を目指す正規の学生ではなく、悠長に遊びながらゴルフをとったり、語学コースをとったり、いってみれば単なる数か月の「なんちゃって留学」だったようだ(苦笑) つまり箔をつけるためのハッタリなのだ。言っておくが、単に学歴の有無を意識しているのではない。アメリカの大学で博士号をとるという苦難を知っているが故に、二世三世の御曹司だからということとは別の地道な努力でこの棘の道を突き進めるという底力を感じるからだ。
そして何よりも目に留まったのは他の友人たちがレポートするアメリカ時代の彼の質素な学生生活やらエネルギッシュな多方面にわたる活動歴だ。そういった意味でも自分は今回の鳩山氏にとても興味がある(これは決して完全な信頼ではないが)。決して自己主張が強いわけでもなく、表面的には別にリーダーシップをとれるような印象がない。つまり極端にジミなのだ。しかし、だからこそ何となく奥に秘めた何かを感じるのだ。発想が今までの首相と違うような気がするのだ。それに、むろん「友愛」という言葉は誤解されやすいし、今マスコミがしきりに論じている抽象論というレッテルが張られやすい。でも実際に今暴走している自由主義に決定的に欠けているものは本来の人間性であり、人間の尊厳に対する友愛ではないのか?人間を単なる労働力と割り切って物のように扱い、搾取し、切り捨てているのがこの自由主義経済の世界の現実ではないのか。そこに今の人間疎外の原因があるのではないか。年に三万人以上の自殺者、それが10年以上も続くというのは本当に異常な国だということを自覚しなければいけないと思う。
もちろん政治に理想論が通じないかもしれない、それに一人で政治をするわけでもない。でもやはりこの人の手腕をみてみたい。今までの大企業ばかりを見ていたボンボン達とは少し違う気がするのだ。久しぶりに政治に期待してみたい気がする。

2009-09-02 09:38 | ひとりごと | コメント

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