12日は国立能楽堂にてプロジェクトSI主催の狂言、オペラを巧みに融合したリア王を観劇した。ものすごく勉強になる。伝統的なスタイルが原作をよりダイナミックに表現できる場合と、その様式が逆効果になる場合とがある。もちろんほとんどの場合それはものすごく効果的に使われていた。が、しかし、逆に伝統芸能がその型を外れて自由な演技をしようとした時に起こる落差のようなものをも感じた点がとても興味深かった。リアの発狂のシーンが自分であれば、より形式的な演出にしても面白かったかなとも思った。なにしろこの壮大なプロジェクトはまだまだ始まったばかり。六月のハムレットに続いて今回のリア王、そして来年のオセロと本当にエネルギッシュな翻案を試みる早稲田大学の関根教授に脱帽。
昨日は早稲田の授業終了後国立演芸場へ。古今亭志ん輔師匠の会にゲスト出演。以前のブログにも書いたが、この師匠の「子はかすがい」という落語を初めて聴いたときの感動は本当に衝撃的なものだった。その後何度聞いても自分はおお泣きしてしまうのだ、この師匠のこの噺には!!今回も本当にいろいろな試みをされていらっしゃり、刺激的だった。普段の地道な精進がうかがえる。自分は甘いなと思った。
国立演芸場に入る直前に大劇場の脇に、それはそれはものすごく大きなまん丸の月がでていた。これも感動!急いで携帯で写真をとったが、やはりそれは携帯写真、残念ながらその美しい姿は撮れていなかった。やはり芸でも月でも生が一番!!
写真はその時の携帯写真です。
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