NHKのラジオスタジオで思った事

今日は午前中NHKラジオの生収録があった。いやはや朝方の緊張といったらなかった(汗)
何しろおしゃべりなパントマイムとして舞台でしゃべり続けているときは、いつでも動いてみせられると言う一種の「逃げ場」がある。しかし、ラジオではその視覚的な世界はおのずと閉ざされてしまうのだ。スタジオにはいって10:05分に「ときめきインタビュー」が始まった当初は心臓バクバクの状態、まさに英語でいう大きな大きなバタフライが胸の中ではためいていたのだ(苦笑)  
しかし、なんとそこで大きくやさしく包みこんでくれたのが村上アナウンサーのプロとしての力であった。彼が私に話しかけ始めた瞬間、なぜか自分の中の恐怖感がまったく嘘のように「忘れさられて」しまったのだ。もちろん本番中はこんな客観的な観察できるような余裕はない!!本番おわってみて、「あれ?いつあの恐怖感がなくなってしまっていたのだろう?」と不思議な体験をしたのだった。考えてみれば、私は村上アナウンサーの大きな慈悲の手のひらの上で踊らされていた孫悟空のような存在であったのかもしれない。それにしてもプロのわざとは凄いものだ。しかもそれを何気なくさりげなくしているのだ。永さんの話芸もそうであったが、村上アナウンサーのあの包み込むような、しかも無理なく人の内部が出せるように導くワザがあったら演劇教育の指導者として物凄い力量になる事間違いなしだ。本当にその道のプロフェッショナリズムというのを見せ付けられた日だった。
芭蕉のマイムはじめ、ラジオ用にやってみた永さんの俳句のマイムもかなりの好評をいただいた。ラジオという今まで経験のなかった世界の奥深さとその可能性を改めて知らされた。今日一日だけでも物凄い数のメールを頂いた。みなさん、ありがとう御座います。ご縁に感謝をこめて。
写真は村上アナウンサーとNHKのスタジオにて(もちろん向かって左がカンジヤマ)

2007-05-31 12:10 | ひとりごと | コメント(1)

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