子どもの視点

この夏にいくつか驚いた事、面白かった事。一つは本屋に行き、5才の息子にダリの絵を見せていた時の事。ダリ風の面白い最後の晩餐の絵があった(タイトルは忘れたが)。イエスを囲んで12使徒たちがみな手を合わせてうつむいて祈っている風景が描かれていた。それを見た息子が「あれ?、みんなでゴメンナサイ・パーティーしているんだね!!」と本屋で叫んだのにつられて自分も噴き出してしまった。考えてみれば確かに「御免なさいパーティーも中々の意訳かもしれない・・・。
もう一つ、海岸で寝そべっていたときに、4,5メートル離れた所に白人の女性が本を読んでいたのだが、それをみた息子が「あっ、ほら!パパと同じ本を読んでいる!!」と叫んだ。その指す指先を見ると、なんと私が昨年から読んでいた『The Shack』というタイトル(邦題「神の小屋」)という小説だった。なんと英語の表紙というか、そのイメージを頭に入れていたとは・・・・まったく子どもの情報吸収能力と情報処理能力にはちょくちょく驚かされる。
幼いころの子どもの環境とは全てをとにかく無条件で吸収しているような気がする。だから大人が偉そうな事を口先で言っても所詮は私たちの普段の行動が(つまり後ろ姿が)しっかり彼らの中に現実の情報として蓄積されてゆくのだとつくづく思った。だからこそ今の政治家初めマスコミをにぎわす人間達の決して自省をせずに言い訳ばかりする姿を彼らの中に入れたくないという思いがする。これがしっかり子ども達の脳に入り込んでいると思うとぞっとする。
鈴本は昨日も満員。本当に素敵なお客様でした。

2010-08-23 05:51 | ひとりごと | コメント(2)

子どもの視点 への2件のコメント

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