久しぶりに時間が出来たので実家のちかくの神社へ娘の初宮詣りにいった。自分自身がやはりここに連れてきてもらった写真が残されている。そしてもちろん4年前の長男の時もそうだった。写真を見るとなによりも自分の重ねてきた年齢が一番目につく(苦笑)。これも自然の流れだと自分を納得させる努力をする~
その後両親を連れて写真館へ。いつもは外出をいやがる父親も娘と初対面し、その娘と写真を撮るとなると普段はあまり見せない一面の笑みを浮かべてつきあってくれた。我が家は小さい頃から7人家族で時に触れて折々の家族写真をとってきたのだが、それを自分の代でも続けている。年を重ねてゆく両親と家族の変遷が写真ごとにはっきりと残こされてゆく。いやいや、この年になってやっと孫の顔を見せることができたのだが、親の長生きは一番の子ども孝行だと思った。散々我がままに生きてきたが、やはり親の世代の価値観から行けば相当やきもきした事だろう。
価値観、常識、習慣、既成のそういったものに反発を感じて生きてきた自分だが、親が年を重ねると、どうしても彼らの立場に同情せざるを得なくなるのは自分自身が年をとった証拠だろうか。世間様の生き方に外れて生きる。これが如何に難しいか。どうもこの村社会においてはそれがなおさらのごとく思えてくる。それと自分自身にそのエネルギーが徐々に欠如してくるのもまた事実だともおもう。今は自分の子どもたちに彼らの望んだ好きな生き方をさせてやりたいし、既成の形にこだわらなくてもいいと言いたい。だが、これが果たしてずっと自分の中で保たれるのだろうか?ルイ・アルチュセールがかつていっていたが、自然に日常生活のなかで傍観しながら、そして楽しみながら浸透してくる価値観、道徳観というものが一番人の中で深く根ざして形成されてゆくものなのだろう。そういえば若かりし頃にきいていた「いちご白書をもう一度」という歌に「就職が決まって髪を切ってきた時、もう若くないさと君に言い訳したね」といった歌詞があったのを思い出す。なにはともあれ、小春日和の一時その無意識の安心感に浸った一瞬だった。
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