インプロワークショップ

一昨日、昨日のフォーラムシアターワークショップに続き、今日は東京大学大学院学際情報学府 中原研究室主催のインプロワークショップに招待頂き、参加させて頂いた。本郷キャンパス 工学部2号館の部屋は大勢の人々で埋め尽くされていた!!「え?この人数でインプロワークショップ?」というのが最初の印象。だが、そこは参加者がそれなりの関係者で埋め尽くされているわけで、楽しい4時間はあっという間に過ぎた。学芸大学準教授の高尾隆さんによる指導で、さまざまなインプロの理論体系が紹介され、参加者はおそるおそるそれぞれの殻を破っていった。
最初に高尾さんの話が柳家小三治からはいったのに驚いた!実に面白い。(特に落語協会会員であり、小三治師匠とお仕事させていただいている私としては!!)ここから入るか!?というまさに意表をつかれた感があった。「頑張らないこと」というプリンシプルも、その通りだと思うし、すべてに、よく理路整然と体系づけた話は見事だった。ただ一つだけ、インプロの成果の指標というのが、「参加者が互いに楽しい時間をすごせた」ということがプライオリティーのトップであり、いくら観客受けしてもこのトッププライオリティーがだめならばよいインプロとは言えない・・・というところに少々プロとしては違和感を覚えたのは否めないのだが・・・・(もちろん、もし入場料をとってインプロを見せるならばという前提だが・・・)
そして・・・やはりただでは帰れない!!苦笑 同志社女子大の上田先生と自分が最後にコメントを求められ、さまざまな感想、意見を述べさせられた。まあ、どうせだから寄席の有機的な構成などから、インプロの文化的な落とし穴などについて述べさせてもらったが。さてさてこれからこのインプロ(即興)や先日の教育演劇的手法がこの国でどういった展開をみせるのかが面白い。問題はたくさんある。インプロできなくても教えちゃえる人間、インプロできてもうまく教えられない人間、インプロのリーダー養成はそれこそ容易ではない。教育演劇、インプロの効果こそ素晴らしいが、反面その普及に付随してくる弊害も多いかもしれない。大衆普及は両刃の刃かも。

2009-07-29 11:21 | つれづれなるままに | コメント

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