日大芸術学部にて

今日は日大の芸術学部にてマイムの特別ワークショップを行ってきた。初めて訪れる所沢キャンパス。二時間少々のワークショップだったが、学生さんたちは本当に一生懸命に体を動かして答えてくれた。自分も楽しんだ。結構集中的な中身の濃いワークショップだったので、おそらく明日はみな慣れない筋肉を駆使した結果の筋肉痛に襲われるかもしれない(笑)
最近こうしたワークショップ依頼が多くなっているが、やはり若い人に大道芸としてしか知られていない、表面的なマイムの奥にある、ステージマイムの深さを少しでも知ってもらいたいと願っている。昨年のマルセル・マルソーの死後、現在次世代をしょって立つマイムの存在はその影が薄い。現在ヨーロッパにおいても、アメリカにおいてもマイム芸は本当に風前の灯のような存在になり下がっている。一方、顧みて我が国では、素人に毛が生えたような陳腐な大道芸を商品にイベント業に、そして学校公演にと手を広げる、いわゆる「業者」は後を絶たない。本当にこのままではマイムは単なるパーティーやお祭りのためのモダンなチンドン屋さんとしてしかその存在を維持できなくなってしまう。(ことわっておくが、これはチンドン屋さんを中傷する意味ではまったくない。チンドン屋さんはそれなりの存在価値があり、客引きのための有効な手段ではあるが、ドラマとしての深みを出すというマイムの特色がなくなるという意味だ)。
願わくば、こういった地道なワークショップによって一人でもマイムの奥深さを知る人々が増えてくれることを願っている。日大芸術学部のみなさん、ありがとう!
日大芸術学部教員室入口にて!

2008-10-24 07:04 | ワークショップ | コメント(2)

日大芸術学部にて への2件のコメント

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