体感記憶

昨日は目黒で公演があった。なんと10数年ぶりに訪れる会館であったのだが、其の会館の搬入口から衣装などを運び入れている時に其の10数年まえにこの会館で公演したときの記憶が鮮明に蘇ってくるのに驚かされた! 音響のスタッフがそこで仕込みの時に使っていた曲、其の時あった楽屋でのある事件、その他こんな細かい忘れていたはずの事が沢山蘇ってきたのだ。これには驚いた。実に体感記憶と言う奴だろうか。
昔、指圧の国家試験(カンジヤマは指圧師の免許ももっているのだ!)に向けて脳生理学を勉強していた時に面白いビデオをみた。昔のアメリカかどこかの記録映像だが、患者さんの脳を(側頭部)を露出して電気刺激を様々な部位に与えながらその患者さんがなにを感じているかを医者がインタビューしていたのだ。こんな事もちろん今では考えられないが、だが、其の映像で側頭部のある特殊な部位を刺激すると、其の患者さんは昔よく聞いていた、(そして今はすっかり忘れていた)あるメロディーが聞こえたそうだ。つまり忘れていたと思われていた記憶も、実は脳内に必ず宿っており、それを単に引き出すすべを知らないという事なのだろう。
そして今朝方は其の昨日の刺激のせいか、明け方昔の友人の夢をみていた。(実はかなり怖いゆめだったのだが・・・・汗)ん~、まだまだ記憶のメカニズムは解明されていないようだが、不思議な事が沢山ある。この体感記憶、おそらくある形でデータ化されて脳に潜んでいるのだろう。そしてある初めての経験がその脳内データに近い時、もしかしたらデジャブがおこるのだろうか。ん~わからん。それともこれって本当に前世の記憶?!
昨日楽屋をお世話してくださった女性の方が話してくれた。「うちの子、前回いらしてくださったとき、小学校の3年生くらいでした。今はお蔭様で大学にいっております。」・・・一瞬どっと歳月の重さを感じたが、カンジヤマのやったマイムを今でも鮮明に覚えてくれていたともうかがった。こうして自分は何百、何千,いや何万の子ども、青少年たちの記憶のどこかに必ず残っている記憶の一部となるのだという実感を感じた。だとするならば、本当にいい記憶を残してやらねば

2008-03-17 07:31 | ひとりごと | コメント

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