超!充実の日々!?

遂に!遂に、そして遂に・・・また一つ歳を重ねてしまいました。大台直前の、がけっぷち。そう体力的にも、気力的にもがけっぷちで必死に生きています(苦笑)いや~、それにしても物忘れが激しくなったのです。忙しすぎるのかな・・・
とにかくこれからの数週間をざっと見渡しても恐るべし、このスケジュール!
10日松戸市内の某小学校PTAの会、その後福井まで移動し、11日、福井の小学校100周年記念の会の舞台、その日とんぼ返りで帰京、翌日、翌々日(12,13)と大学講義、そして14日は鶴ヶ島女性センターハーモニーホールにて2ステージ、翌日金沢に車移動して、16.17日と金沢にて英語とマイムのショー、翌日帰京し、また大学講義が月、火、と続く・・・・
自分は果たしてMなのだろうか?とつくづく思う今日この頃。でも、人が必要としてくれるのはありがたい。この何気ない日々を味わってゆくのが大切な事なのだろうと思う。やがて、このような日々も過ぎ去ってゆく、そして過去になる。
昨日の大学講義ではアメリカ戯曲のソーントン・ワイルダー作、「わが町」を扱った。彼の初期の一幕劇からのアンチ写実主義のさまざまな手法を紹介して、最後にポールニューマンのステージマネージャー役をDVDで学生と一緒に楽しんだ。芸が枯れたポールニューマンの演技も本当によかった。思えば自分がこの戯曲の凄さを初めて知ったのは19歳の時、当時母校で教えていらした文学座の鳴海四郎先生のクラスが大好きで経済学部にもかかわらず、先生のアメリカ戯曲文学の授業ばかりをとっていた。本当に鳴海先生の授業が楽しくて仕方なかった。自分の知らないすごい舞台の世界にぐいぐい引き込んでくださった。あの日からちょうど30年後、今自分は同じ戯曲を学生に教えている。なんだかワイルダーの戯曲にある、日常の中の永遠を体感しているような気分になって感無量だった。
今、考えてみるとこのワイルダーの様々な舞台の技法との出会いが、自分がマイムの道に入る大きなキッカケとなったような気がする。人の縁、人の出会い、本当に不思議な力を感じる今日この頃なのです。彼のThe Long Christmas Dinnerという一幕劇に感化されて以前つくったマイムがある。童謡マイムの一つとしてやっていたのだが、ハッピー・バースディの歌をバックに、二人が無邪気な子どもに扮してお互いにバースディケーキを交代でプレゼントしあう。それぞれがろうそくを消すと、もう一方がまたケーキをもってくる、順番に繰り返しろうそくを消していると、徐々にその二人の子どもは歳を重ねてゆき、思春期を過ぎ、終いには二人の老人が腰を曲げながら、誕生日のろうそくを吹き消そうとしている・・・暗転・・・・ほんの数分の作品(笑)
ちなみにこのワイルダーが生まれたのがウィスコンシン州マディソンの我が母校、ウィスコンシン大学の近くにあるギルマン通りぞいの家なのです。何度か尋ねたのですが、今は別の人が住んでおり、その住民はまったくワイルダーの生家ということを知らずに住んでいたのでした。彼の父親はウィスコンシンステートジャーナルの編集者で、後に領事に任命され、香港や上海で一家は長く暮らす事になるのでした。(写真はour town のステージマネージャー役のPaul Newman.)

2007-11-06 09:01 | ひとりごと | コメント(2)

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