誰も裁かれない、法律が機能しない国

なぜこの国は責任をしっかり問わないのだろうか?法を守らないのだろうか。何時からこんないい加減な国になったのだろうか。それとも最初からこの国はこうだったのだろうか? 粉飾決算は市場を裏切る重大な経済犯罪ではないのか。アメリカでいえば、例えばエンロンなどかなりの規模の企業であろうと即潰された。そしておおくの逮捕者が出て、多くの株主に被害がおよんだ。しかし、これは法治国家ならではの当然の帰結ではないのか。 東証は上場契約違反金1000万円の支払いと引き換えにオリンパスの上場維持を認めるという。これだけやって一千万という額にも驚くが、それ以上に、おいおい、金払えばすんじゃうのかい?というのが素直な感想。どうして日本はこうも簡単に法を曲げられてしまうのだろうか。 もともと日本人には法という概念や、その精神を貫ける能力がないのだろうか。大企業で多くの株主がいればどんな犯罪起こしても上場維持できるならば世の中本当に怖い事になる。
原発の事故が起こると突然食品などの放射能の許容量の数値がゆるんでしまう。そしてこの事故に対して東電の誰も責任を追及されない。逮捕者もでない。政府にしてもそうだ。原発事故後にSPEEDI(緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム)のデータがありながら隠ぺいし、国民をみすみす被曝させてしまった事は立派な犯罪ではないのか。しかし、誰も裁かれない。実に平和な国だ。退職金2億円もらって悠々自適な生活を送っている元社長がいる反面、何も罪の無い人々が寒さを必死でしのぎながら仮設住宅で正月を迎える。・・・誰も責任をとらない。もっとも昨日のニュースによると政府の主要人物は東電のパーティー券大量購入で「飼い慣らされて」しまっているらしい。そしてこれも裁かれない。
国債破綻も見えている。しかし、こうなっても全く改善しようとするどころか、相も変わらず赤字国債を発行しつづけ、公務員の給料は上がり続ける。つまりマニフェストは全部嘘だった。こうまでなった結果の責任を政治家の誰もが問われる事はない。つまり嘘はこの国では犯罪ではないのだ。
英語にThe bigger the lie, the more people believe. というのがある。嘘は大きいほど沢山の人々が信じてしまう。今どのくらいの人々がこれらの事に疑問をもっているのだろうか。モラルハザードという言葉があるが、今の子ども達は小さい頃からこんな事を日常で見聞きし、そして当然の事だと理解しながら育ってゆく。若者の堕落を責める前に今の大人たちが襟を正して模範を示せずにいるのは事実ではないか。いったいこの国ってどこにいくのだろう。

2012-01-09 04:28 | ひとりごと | コメント(3)

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