恥の文化?!世間体の文化?

今朝の讀賣のウェブ版が伝えていた(以下引用)
海江田経済産業相は11日の衆院東日本大震災復興特別委員会で、九州電力玄海原子力発電所の再稼働問題を巡り辞任の意向を示唆した理由について、米国の文化人類学者ルース・ベネディクトが代表作「菊と刀」で日本文化を「恥の文化」と分析したことを引き合いに、「(玄海)町長に与えた恥に責任を取らないといけない(と考えた)」と説明した。
思わず一人で爆笑してしまった。この場に及んで自分の言葉ではなく、所詮は外部からのレーベリング(レッテル)をもってしか自己を語れない日本人が情けなく悲しいし、また滑稽でもある。最近私は海外の子供の演劇フェスティバルに出演したガーマルチョバという日本のマイムデュオと日本の文化についての論評(プログラムノート)を依頼されたときに、実はこの事について触れたばかりだ。その文章はこんなジョークから始めた。
アメリカ人、フランス人、そして日本人の研究者たちがそれぞれ研究費をあたえられ、アフリカゾウの生態についての独自の研究をするよう要請される。一年後それぞれの国の研究者が行った研究テーマについて語る。そしてこのジョークはそれぞれの国の特徴を押さえながらアフリカゾウの研究内容を伝える。最後に日本人のテーマはなんだったのか?それは「アフリカゾウ達が日本人をどのように噂しているか」の研究だった!!(爆)
日本人程自らを自らの言葉で自分達を語れずにいる人種はおそらくそうはないだろう。いつも他人の言葉、評価により自らを語り続ける国民だ。子供のころから「ほら、泣いていると隣のオジサンに笑われるよ」とか、「みっともないからやめなさい」などと世間の噂、周りの目を意識することを無意識のうちに訓練されている。
少なくとも自分の言葉で語れずに政治家になるな!!自分の言葉で自らの意思を語れない奴は評論家になれ! そしてそれは官僚にも当てはまる。一人一人の官僚の顔がもっと見られないとならないのではないか。そしてその一人一人の発言もそれぞれがハッキリと記録に残されて、それが後にチェックされ、しかるべき審判をうけなければならない。今それが一番重要な事ではないだろうか。あまりに無責任な言動が交錯している。その一方で何も成し遂げていない議員が何百万円というボーナスを、「何をしたかではなく」単に議員だからという理由で持って行くのが無性に腹が立つ。ねえ、レンホウさん!!

2011-07-12 06:50 | ひとりごと | コメント(4)

恥の文化?!世間体の文化? への4件のコメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。