明宝寄席

月曜日、寄席終了後国分寺にて多摩地区の社会福祉協議会に依頼されて講演会をおこなった。・・・といっても形式ばった講演会は苦手なゆえにあえて動きながら考える手法を選んだ。ボアールの手法の数々を紹介しながらコミュニケーションとは何かを参加者全員で話し合う事ができればと希望したのだが日本ではそうはうまくは行かない。が、しかし、参加者の皆さんはかなり積極的に参加してくださり、様々な事を実験することができた。
翌日8日、岐阜県は郡上八幡市明宝にて明宝寄席。江戸屋猫八師匠はじめ、様々な噺家の師匠方と共に本当に楽しい時間を過ごせた。この寄席は三年ぶり。小さな村なのだが300人集まるというのは凄い。会場が笑いの渦に巻き込まれた。楽屋はそれ以上に面白い。本当にプロの芸人さん達に交じって仕事が出来る幸せを感じた。
翌日は皆さんはスキーを満喫された。私は仕事がらスキーはできないので、午前中は最近買った本をむさぼり読んだ。「17歳の硫黄島」硫黄島の数少ない生存帰還兵である秋草鶴次さんの著である。以前早稲田大学にこの方が講演会にいらしたときお話しをうかがったのだが涙なしには聞けなかった。その凄まじい筆舌に尽くしがたい経験を淡々と語る秋草さんの脳裏に刻まれた地獄絵を想像するたびに私たちが何をしなくてはならないのかを本当に考えさせられる。年末年始と三度硫黄島を巡るチャンス(飛鳥II号は毎回硫黄島を巡ってくれる)があったのを機会に、今一度ちゃんと秋草さんの御本を読み返そうとおもったのだ。これについてはまた改めて書かねばならないと思っている。とにかく玉砕の一言で終わらせてはならない出来事なのは確かなのだ。人はどんな極限の地獄を味わうかもしれない。そしてそれは毎日毎日の私達の選択の積み重ねの結果なのだ。

2011-02-09 10:22 | つれづれなるままに | コメント(2)

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