出会い

ここのところ本当に仕事で、あるいはプライベートで様々な人々との出会いがあり、とても刺激的な毎日をおくっている。先日はカンジヤマが2000年に翻訳した「パントマイムのすべて」を出版してくださった晩成書房の水野社長とそしてインプロのパイオニア的指導者の絹川友梨さんとかなりおしゃべりをして様々なインスピレーションを頂いた。同じく演劇を応用して人々の為に役立てようとしている仲間とは本当に話題が弾んで興奮しつづけだった。それにしても本当に最近の演劇ワークショップはかなり怪しいものが多くなってきたのも事実。しろうととプロが混じり合って混沌とした世界だ。
また先日は桂文楽師匠とお仕事をご一緒させて頂いた。師匠の若かりし頃の様々なエピソードを車の助手席で伺いながら笑い通しだった。本当に面白いし、勉強になる。自分の知らない世界がたくさんある。舞台での噺家さん達のコンビネーションによる空気の違いも本当に為になる。寄席自体がその組み合わせによりまったく異質で固有なケミストリーが作用して独特の世界を作り上げる。そしてそれは保存できるものではなく、文章にしても絶対に保存できない「その場で消えてゆく」ものなのだ。ううう、楽しい!
今日は自分のウィスコンシン大学後輩でNPOポラリスプロジェクトという人権問題を扱っている女性、藤原さんの主催する講演会ですてきなグループを知った。橘ジュンさん、ケンさんという御夫婦が自らの自己資金で続けているVoiceというフリー雑誌、そしてその雑誌の核となる彼らの行動に関する講演会だった。詳しくはhttp://www7a.biglobe.ne.jp/~voices2006/ とにかく毎週末新宿歌舞伎町や渋谷センター街、はたまた丸山町などへ出向いて行って気になる少女に声をかけ、そしてうんと話をきいてあげる。地道な活動を3年半くらいつづけており、その結果たくさんの「居場所」の失った少女が救われている。最近ようやくマスコミが取り上げ始めたらしいが、本当に地味な、そして意味のある活動だ。こういった無私無償の仕事をしている方々をみると胸が熱くなる。そして何か自分にも出来ることはないかと考えてしまう。教育演劇は実際にこのように居場所を失った若者たちに具体的になにができるのだろうか。自分も地道な行動を起こさねばと本当に学ばされた。(つづく)

2009-09-13 11:45 | つれづれなるままに | コメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。