松江にて

5月30,31と島根県松江を訪れて、英語とマイムの公演をした。到着後県民会館のカフェテリアで食事をとったのだが、そこで不思議なメニューが目に飛び込んできた・・・「がいなチキンカレー」・・・がいな!?GUYな?害な?!いったいこれは何? ウェイトレスさんに伺うと、「がいな」とはつまり島根の言葉で「大きな」とか「すごい」という意味の言葉らしい。自分はてっきり「男の~つまりGUYな~」という意味に自分勝手に解釈していたのだが、まあ、当たらずとも遠からず(って、かなり強引ですが汗)。試しにそれをとってみたのがこの写真のチキンカレーでした。なるほど、確かに「がいな」感じでした(笑)

公演の前にワークショップをした。体で表現する事の不思議さ、楽しさ、奥深さなどを体験してもらうためのワークショップ。戸惑いながらもみなさんとてもよいお顔をしていらしたのが印象的だ。

その後の「えいごとマイムのバラエティーショー」も順調にいった。最初は島根の人々はもしかすると控え目で反応があまりないかなと少々心配したが、そんなことは一切感じられないくらいみなさん「がいな」笑いをしてくれた!?舞台参加のおとうさんたちも必死にがんばってくれ、舞台と客席は一体になって笑顔であふれんばかり。がいに楽しいひと時。

ウィスコンシン大学院時代の旧友、今岡幸子さん(旧姓三島さん)がちょうど出雲に住んでいたのでお知らせしたら松江まで飛んできてくれた。久しぶりの再会。公演後、楽しい会話が弾み、少々Tipsyに!!苦笑 翌日も今岡さんと彼女の素敵な旦那さまとで松江を案内していただいた。

大好きな小泉八雲の家や、記念館を訪ね、八雲の存在を五感でひしひしと味わう。特に八雲がお気に入りの自宅の庭は、本で読む文章を裏打ちするかのようなこじんまりした素敵な洒落たものだった。そして特注の机。小柄な八雲にしてはかなり背が高いつくりになっている。試しに座るとモロに顔が机の表面に近づくのだ。これは片目を十代の時に失明し、もう片方も弱視になっていた八雲が大好きな本を読んだり、文章を書いたりするときにその本やら書きものに目をこすりつけるようにして必死で見ながら作業をするための特別な工夫だったとはびっくりだった(写真はその机のレプリカ)

その後松江城のお堀めぐり!!深い緑の中をゆったりと走る船。実に脱日常的な空間だった。忙しいスケジュールに追われつ毎日にふと訪れた異次元の癒しという感じがした。その景色と町並みの背景の組み合わせは圧巻。ゆっくりと、そしてゆっくりと時間が流れ過ぎる中を友人と思い出話やら互いの近況を語り合いながら城下の町並みを眺めて歩く。先日マディソンから来た友人に東京案内をした自分が、今度は松江にてマディソンの友人のやさしいもてなしにつつまれた。人と人との出会い、ふれあいの温かさを味わった大切な時間だった。

2009-06-01 11:46 | つれづれなるままに | コメント

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