究極の人形芸人!?

フィレンツェ、ローマと美術館めぐりをしたが、それぞれの建物の近隣に必ずイタリアの大道芸人が目に付いた。金色のローブをまとってツタンカーメンになりきって止まっている芸人や全身白塗りで白いチューニックをまとって石像になりきる芸人。それなりに面白いのだが、今一つオリジナリティーにかけていた。どこにでも見られる景色だ。別に感動もしないし、芸にほれぼれするでもなかった。聞き込み調査したが、やはりイタリアでもマイムはいまいち過去の芸術という認識が共通しているようだ。その中で、やはり極めつけはパチカンの回廊入口にいた守衛さんだった。(写真) これが凄い!ただひたすら一点を見詰めたまま微動だにしない。その昔、子供のころ、横浜ドリームランドに連れて行ってもらった時に、あのロンドンのバッキンガム宮殿の衛兵さんもどきに衝撃を受けたのを覚えているが、まさにあの人形芸人の究極の姿だ。しばらく見とれてしまった。彼の人生って大半がこの状態の連続?何を考えているんだろう?もしかしてなにも考えていない?この人ってもしかして、集中力もさることながら、ものすごい悟りへの到達者?だとするとどんなカトリック司祭より凄いことになる。彼の中に神がかりなものを見たような気がした。まさに職人芸だ!

2009-03-11 09:03 | ひとりごと | コメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。