新年早々

新年早々気が滅入ることが多い。戦争が続く。仲間を殺された憎しみが憎しみを呼び、そしてそれがまた相手側の憎しみとなる。殺されるのは罪のない子供たち。たまらない。でも、そんな戦争が起きていなくてもこの平和な日本で親が子供を殺し、そして子供が親を殺し続けている。また自ら命を絶つ人が絶えない・・・。この国、豊かではない。
年明けの大学の授業は近代演劇に関してが多いが、そこで必ず出てくるのが近代に横行した「人類、そして歴史は進歩している!!」という自負。人類は万物の霊長である!…すごい自負(汗)じゃあ、なんで殺し合うんだろ?なんで殺される心配ない国でこんなに自殺が多いのだろう。って考えるとやっぱり進歩してないんだろうな人類は・・・と思う今日この頃です。やっぱりポストモダン的な思考は当然のなりゆきなのだろうと改めてつくづく思う今日この頃。そんな中、釈尊のダンマッパダにある言葉が重く響いてくる。「怨みは怨みをもってはやまず、愛をもって止む」 すごい重みをもって迫ってくる、特に今だからこそ!これって進化の可能性秘めているかも。
よく知られていることだと思うが、戦後サンフランシスコ条約が締結されたとき、当時のセイロンはこのダンマッパダ(法句経)の句を引用して日本への戦後の賠償請求権を自ら放棄したらしい。すごい姿勢で頭が下がる。この精神が少しでも世界に広まることを願ってやまない。進歩してゆきたい。おい、お前らが殺しているのは自分であって、自分たちの子供なんだよ!気がつけよ!!
写真は関係ないですけど、飛鳥II号上での表現ワークショップ

2009-01-10 11:11 | ひとりごと | コメント

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