志賀高原の星空

土曜日、日曜日と志賀高原に行ってきた。といっても遊びでないのが残念!!久しぶりの志賀高原なのだが、なかなか高原をお散歩というわけには行かない。そんな中、夜中にふと外にでて見上げると満天の星空!!この何年かこうして夜空の星々を眺めるなどという心の余裕も無かったし、またそんな環境にもいなかったような気がした。会議にでていた仲間と何人かで地べたに仰向けに寝転んでしばしの間、流れ星を満喫した。自然と口をついて出てくるこの世の不思議さ・・・この何年か味わっていなかった人間存在の根本的なミステリーに心を委ねた。いつか絶対に死ぬよな!どこへ行くんだろうか?どこから来たのだろう?そんなたわいの無いつぶやきが誰からともなく始まる。大いなるものに接したとき、自分の存在の卑小さに感じ入る。こんな一瞬が命を浄化してくれるような気がする。別に何時間もいなくてもいい、この瞬間に生きているという実感を肌で感じる。
翌朝は朝食の後のほんのひと時を白樺の林を散策した。スリランカの上座部仏教の僧たちがよくしている歩きながらする瞑想法を思い出した。ラベリングといって、歩く動作一つ一つを意識しながら行為を名づけて声にだして呼びつつその行為に今の全意識を集中させる。しばらくすると雑音やら妄想が頭の中に忍び込もうとしてくる。「あっ、ブログの写真撮らねば!!」「今日の帰りの新幹線何時だったかな?」「えっと、論文のスピーチ原稿は?!」・・・おいおい、なんだよ?この妄想たちは!?まるで親しい親友のように自分にそっと忍び込んでは意識を奪ってゆく。・・・そこでまた今行っている動作の名前を口にしながら、それに意識を集中するのだ。つまり今、この瞬間に生きる練習。・・・昔はよくしていたのだが、最近めったにしなくなった。自然の中でも都会でもできなくてはならないのだが、このぐうたらな凡夫はどうしてもこのような美しい自然が後押ししてくれなくてはできない。空気は綺麗だし、気温は穏やかで涼しいし、こんな中でいつも瞑想できたらもう悟りは間違いなし!!などと贅沢を求めるというところがすでに修行が足りないのかもしれない(苦笑)ちなみに、この写真は妄想君のリクエストで後で撮りました(爆)

2008-07-13 06:39 | つれづれなるままに | コメント(4)

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