メモリアルサービス

昨日は雨の中、母校の高校のチャペルで恩師のメモリアルサービスに参列した。この二か月でメモリアルサービスで親しい方を送るのは二回目。しかも今回も先生はなんとまだ58歳。自分が高校生の時赴任していらしたばかりのいちばん若かった先生だ。とにかく笑顔の印象が最高の先生だった。二年半前、母校で舞台を依頼され、約30年ぶりに訪れたキャンパスで最初に出迎えて下さったのもこの先生であった。顔をみるなり、いきなり笑いながら一言!「いや~、お前の数学の答案用紙、採点するのが本当に苦痛だったぞ!しかしお前、本当に字が汚かったな~」 ・・・嬉しかった・・・何千人と送ったはずの多数の生徒達の中でこんなことまで覚えてくださっていた! サービスの間もいろいろな事が思い出されかなりつらかった。お会いできる方々にはなるべくお会いしたい。いつもそう思っていても人生ままならない瞬間の連続で、そんなことをやっているうちにどんどんどんどんと時間は過ぎてゆく。今をとらえてかみしめてゆかねばならないと思った。帰りに英語部の顧問であった恩師の先生がたとお蕎麦をごちそうになって帰宅。ホットした瞬間、なんだか本当に体に疲れが感じられた。
夜、傍らで風呂上がりの三歳半の息子が最近覚えた「奥の細道」の冒頭部分を意味も知らずに、舌たらずのあやうい発音ですらすらと暗証している・・・「ちゅきしは、はくたいのきゃきゃくにしゅて、いきこうとしゅも、またたびびとになーり~~」(月日は百代の過客にして、行き交う年もまた旅人なり・・・) かの芭蕉翁がおっしゃるとおり、実に人生毎日の日々が本当に旅だよな~・・・若かったころは概念でしかわからなかったが、最近つくづく実感するようになった。「予もいづれの年よりか片雲の風にさそはれて、漂白の思ひやまず・・・」

2009-05-09 07:22 | つれづれなるままに | コメント

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