小学校にて

昨日は朝6時からの仕込みで神奈川県相模原市の某小学校にて芸術鑑賞会を2ステージおこなった。低学年、高学年と分けて、それぞれ内容をかえ、高学年にはあえて高度なマイムに挑戦してもらった。もちろん全ての子どもらに理解できる作品ではない。しかしまた多くの子ども達の感性には何かを訴えられるはずだ。そう信じてはいるが、やはりこういった試みは先生の理解がなくては出来ない事だ。幸いにも昨日はとても理解のある、そして前向きにいろいろな試みを受け入れてくださる素敵な先生方であった。
何かを理解ではなく感性で感じる、これが鑑賞の第一歩だとおもう。そしてこういった経験を重ねる事により、子ども達の心は豊かになっていくのだと信じている。IQではない、感性をみがくという場が学校でないがしろにされがちであるように思われて仕方ない。
自分が大好きな言葉がある。確かイギリスの言葉だとおもう、そして必ずしも正確には覚えていないが、『子どもたちに航海術を教えるには、細かい理屈はいらない、大海の素晴らしさを見せて、そして感じさせてあげなさい、そうすれば彼らは自然と海へ漕ぎ出したくなり、自らその方法を模索し始める』 教育学のエッセンスがこの言葉に凝縮されているような気がする。こんなマイムが舞台で出来るようにカンジヤマはいつも頑張っているつもりだ。もっともっと多くの子ども達に創造の素晴らしさ、そして身体の無限の可能性を見せてあげたい。

2007-10-13 09:19 | 公演 | コメント

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