カンジヤマ・マイムが週刊プレイボーイに掲載されました。

芸術の域に達したパントマイムが見られるというので、某小学校での公演を見に行ったWPB。読者の中には「道端でピエロみたいな化粧してカタまってる気味の悪いやつ」と偏見を持ってる人もいるかもしれない。「小学生なんか『パケモノだぁ~!!』とか罵声を飛ばすんじゃないの?」って。しかし実際は大ウケ。化粧をしない素顔の彼らが、首から下だけ後ろを向いたり、顔が左肩の端から飛び出るように見えたりすると、もう大熱狂!代表である藤倉健雄氏は、ニューヨーク州立大で学んだ後、マイム界の第一人者トニー・モンタナロ氏に師事。帰国後は複数の大学で教えているという、国際的にして本格派なのだ。ヴィジュアルや瞬間芸では勝負しない。子供には限界まで鍛えられた肉体から繰り出す圧倒的な技術を。大人にはブラックユーモアあふれる超シュールな世界を演出する。テレビのちょっとした時間ではその魅力は伝わらないのだ。「TVに出たくないワケじやないんですよ。広く僕らを知ってもらいたいのは山々ですから。でも中途半端なカタチで表現するのはイヤなんですよね」しかし、3人のステージを見る子供たちの興奮ぶりはすごかった……。「だからライブが好きなんです。子供には小難しいことやってもダメですから、技で魅せるんです。肉体的に驚くような技術はわかりやすいですから。そして彼らが驚くリアクションがその場で感じられる。それが嬉しいんです」

 

2000年5月23日21号週刊プレイボーイより抜粋