鈴本演芸場〜早稲田演博へ
本日9日で私の鈴本演芸場初席出演は最後でした。高校の同級生が観客席に!😛終演後、汗拭く時間も惜しんで電車に飛び乗り、一路早稲田大へ向かいました。以前から気になっていた演劇博物館のイベント、築地小劇場100年へ!
坪内逍遥先生の児童演劇運動によって興った学校劇ブーム、それが文部大臣の発した、いわゆる学校劇禁止令によって一斉に抑制されたのが1924年、関東大震災の翌年でした。ちょうどこれと時を同じくして設立されたのが築地小劇場でした。当時ドイツへの留学途中だった土方与士が地震のニュースを聞き、急遽帰国して、小山内薫と組んで作り上げたのが日本の新劇の先駆者となったこの築地小劇場でした。そしてこの築地小劇場から数多くの役者や劇団が枝分かれしてゆき、今日の日本の演劇界を形作っています。
この築地小劇場の設立の当時の様子がさまざまな記録、読み物、ポスター、衣装などビジュアルによって再現されており、当時の世界、築地から銀座辺りを彷徨いながら演劇論を語りあったろう若者たちの様子を想像させてくれる素敵な時間でした。当時劇場で観劇した若い男女達はそれぞれにお洒落をしながら、特に男性たちは皆、築地帽と呼ばれるキャップとルパシカを羽織り、銀座の不二家にてコーヒーを飲みながら夜中まで演劇論などを語り続けたという。想像するだけでもなんだかワクワクしてくるような情景だ。
展示の最後の部屋の隣は坪内逍遥先生の特別室。ここでもビデオによりベニスの商人を朗読する逍遥先生を満喫することができました。
展示は今月19日まで!是非お時間ございましたらお薦めです
