千人針

あまりの連日公演の忙しさについつい子どもとのコミュニケーションが少なくなってしまいがちなので、あえて先日の夜、時間をつくり、小3の息子が観たいといった映画「硫黄島からの手紙」を家族でみた。映画の中で硫黄島洞窟で日本兵たちが腹に巻物をする場面で息子が叫んだ!!「あっ、あれは千人針だ!!」・・・・私たち両親は絶句。顔を見合ってしまった。なぜ我が息子こんなこと知ってるの? 図書館から毎週借りてくる太平洋戦争関係の本をしっかり読んで覚えているようだ。彼は毎週図書室で戦争関係の本を借りてくる。先日は5.15事件で犬養毅が言った言葉・しってる?「話せばわかる」だよ!!って君はそのころに生きていたのか!?苦笑 スポンジのように吸い込む凄い記憶。ひるがえってザルのようにすべてが通り抜けて忘れてしまう我が記憶力。確実に世代交代の足音がする。そんな息子が夏休みに書いた作文の一部「戦争はやさしいアメリカ人もやさしい日本人もみんな残酷な人にしてしまうからダメだと思う」真実は小学生にも分かる単純なことなのだ。その単純な事が分からなくなるのが政治家なのかもしれない。

また翌日息子が今度は「円谷英二物語」を借りてきた。円谷プロの円谷さんが偉人伝になったマンガに感動したが、どうやら息子の関心は円谷さんが作ったとその本で描かれていた「ハワイマレー沖海戦」という1942年の映画だった。youtubeで探すとこれが見つかったので息子に見せた。すると彼曰く、「これはミッドウェー海戦の敗北前だから日本はまだまだ浮かれた時代だよね!!」その分析のすごさに脱帽。そういえば、このころはまだ戦勝ムードに日本中がにぎわっていたのだった。太平洋戦争の時代の社会の情勢推移はその年、その月によって微妙に戦況とともに変わってくるが、それを読んでいる9歳の息子に感動!!(親ばかです汗)

2014-11-10 08:51 | つれづれなるままに | コメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。