毎日が舞台三昧

父の通夜、告別式を挟んで東へ西へと走り回っている。その中で様々な素晴らしい出会いを経験させていただている。山梨市の高校では舞台終演が三時十分、父親の通夜へ間に合わせるためには三時三十七分の急行列車かいじに乗らなくてはならなかった。かといって勿論芸人として舞台は一番大切なこと。絶対に手を抜くわけにはいかない。予想通り終演時十五分はまわっていた(汗) ところがご担当の先生がご親切にもご自身のお車で私を駅まで送ってくださったのだ。汗だくのまま、下着も着替える間もなく、先生のお車で駅まで直行、そして松戸の会場に到着したのが通夜の2分前だった(汗) こんなときこういった、人の優しさが身に染みてありがたい。心の中で先生に合掌。後に相棒のBから聞いたのだが、生徒の一人が終演後わざわざやってきて彼に「初めて芸術鑑賞会で最後まで寝ないで興奮してみちゃった~」と言ってくれたという。嬉しい限りだ。
翌日告別式。なんとか無事に終えた。初めての出棺の挨拶を経験する。そして翌早朝、茨城の藤代へ。
ここの高校は、偶然にも私の早稲田のゼミのクラスの教え子の母校。彼が事前に学校へ電話いれていたようで、伺うと先生方にわざわざご挨拶を頂いた(汗) この日は告別式の直後とあって、自分もなぜか特に舞台を冷静に見つめながら、じっくりとその楽しさを味わえたような気がする。最後に生徒さんたちの質疑応答の時間があり、「大好きな事をやっていても辛いことあるのですか?」という質問に答えながら、ついついマイムで生活できない頃に味わった辛さや、それによる親に対する罪悪感を思い出してしまい、少々涙が・・・苦笑 でもだからこそ今、良い舞台、良い出会いが出来るし、そして旅立つ父に心から感謝ができたのだ。
休む間もなく、再び昨日は山梨へ。南アルプス市の中学校での芸術鑑賞会。ここのご担当の先生は、私たちのパンフレットを見て、その内容だけで私たちを評価してくださり、ご招待いただいたそうだ。到着後、校長先生とお話しをするが、決定過程で、如何に教師間で、パントマイムというあまりなじみの無い分野を招聘することに戸惑いがあったかを正直に語ってくださった。たよりはパンフレットにある情報のみ。それを信じてくださった事に感謝。余計に舞台に熱が入った(笑) 終演後ご担当の先生が目に涙を浮かべていらしてくださった時は、本当に芸人として冥利に尽きる思いだった。こういったとき今までの疲れが吹き飛ぶ瞬間だ。そしてこの日、様々な知らせが入った。まずは文化庁より、来年度の「次世代を担う子どもの文化芸術体験事業」の委託団体として採択されたという。同時に他からも連絡入り、昨年度に続き、来年度も石川県の公立高校から六ステージも予約をいただいた。ありがたい事だ。さて頑張るぞ~ 今日はこれから八丈島公演じゃ!!

2011-10-22 06:52 | つれづれなるままに | コメント(5)

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